シモーネ・ケルメスのノリノリコンサート! | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

シモーネ・ケルメスのノリノリコンサート!

Crazy Queen of Barockとか「バロック界の二ナ・ハーゲン」という別名を持つ
シモーネ・ケルメスのコンサートに行ってきました!
一言:クラシックコンサートとは思えぬ盛り上がり方ですっごく楽しかった!

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
ラガーフェルトの如く本当の年齢を明かさない(バ)ロックレディ

ヘラクレスサールに開演10分前に到着すると
プログラムは売れ切れ、さらには曲目が書かれたパンフのコピー(!)も底をつき
柱に貼り付けられたたった一枚のコピーを覗き込む人の群れが・・・。
選曲は最近のCD2枚からと分かっていたとはいえ
まったく、招聘事務所はいったい何を考えてんのかしらと憤慨~。
このコンサートはどうやらパルケットのみ販売されたらしく
2階部分は締め切られていました。
バロックだし少人数のアンサンブルだし賢い判断でしょう。
リピーターファンがかなり多そうな満席会場の雰囲気も良かったし。

さて、本番。
プロローグのインスト曲が終わり、大姐御登場!とばかりに主人公が舞台に出てくるや
大拍手と共にタメイキとも感嘆とも言えぬざわめきが起こる。な、なんだこのオーラは!?
黒とシルバーのレースをふんだんに使った膝丈フワフワなドレスと
赤毛をアシメトリーに結い上げたへアスタイルに思わず私は「あ・・雌鶏」(おっと失礼)。
結構大柄な彼女、とにかく目を引きます。
一曲目歌い終わった時点ですでにブラボーの嵐が吹き荒れたのでありました。

休憩をはさんだ前後半ともコンチェルトが中ごろにドンと置かれ
ケルメス姐の歌はその前後に2,3曲ずつというのがかなり欲求不満だったけれど
その分、アンコールにたっぷり時間を取り5曲も歌う超充実度で、まるで3部構成のコンサートのよう。
ヘビメタのファンでもある姐ですから
肩や腰を揺らしながらリズムを取り踊りださんばかりのノリノリ振りで、観客は大喜び。
私たちの後ろの女2人組なんて、そういう彼女の一挙手一投足にいちいちキャーキャー反応してるし
周辺のオバサマ方はオペラグラスでしっかりチェックしているし
年配クラシック好きだけでなく、女性グループや若いカップルやホモのカップルまで色とりどりだ。

エネルギーがほとばしる激しいアリアでは
思わず靴で床をたたきつけたり目を剥きだしてド迫力です。
近くだったら相当怖そうよ叫び(下の映像参照)
強弱音のメリハリがありフォルテは力強く
かと思えば、囁くようなピアニッシモも消え入りそうに繊細な高音も
かなり後の方に座る私たちのところまで意外によく届く。
天国と地獄・喜怒哀楽ジェットコースターに乗っているような気分だ。
最後は総立ちスタンディングオべーション。
正確さ丁寧さではバルトリには叶わないかもしれないけれど
観衆を引っ張り込む魅力いっぱいのパフォーマンスだったと思う**。
こうして期待通りの「ライブ」を堪能できた夕べでありました。
これで私もリピーターの仲間入り決定ですわ。

**レビュー検索してたら、こんなこと書いてる人がいた:

Neben Simone Kermes, schrieb ein Kritiker, wirke ein Auftritt von Cecilia Bartoli wie eine Meditationsübung. Was nichts daran ändert, dass Bartoli mit kleinerer, aber hochintelligent geführter Stimme unschlagbar präzise Koloraturen liefert, mitunter wie in Marmor gefasst. Wer es brennen hören will, hält sich eher an die Frau aus Leipzig als an die aus Rom, und dass Kermes die Tabubrecher von Rammstein mag, passt zum Ungehorsam ihrer Kunst.
(ケルメスと較べたらバルトリの舞台は瞑想トレーニングみたいに聞こえるかもしれない、とある批評家が書いていた。バルトリが声量は小さいが非常に知的な歌唱法を駆使し、この上なく正確なコロラテューラを生み出せることには異論はない。が、燃える音を聞きたいのだったら、ローマっ子(バルトリ)よりもこのライプツィッヒ出身の女性(ケルメス)の方を取りたい。ケルメスはラムシュタイン(ドイツのヘビメタバンド)の型破りなスタイルが好きだという、それは彼女の芸術への反抗的な姿勢と一致する。。。)


近くで見ると怖いだろう、このド迫力。

これ、どんな内容のオペラか調べてませんが
相当怒ってます、彼女(笑)。
REIKOさんアルチーナさん、翻訳どうぞっ。

Tu me da me dividi
Barbaro, tu m'uccidi
Tutto il dolor ch'io sento
Tutto mi vien da te.

No, non sperar mai pace
Odio quel cor fallace
Oggetto di spavento
Sempre sarai per me
(Metastasio)