文芸映画の香りする「ウェルテル」 | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

文芸映画の香りする「ウェルテル」

目下パリ・バスティーユオペラで上演中の「ウェルテル」が昨夜生中継されました。
といっても、テレビ占領されてたのでドクロ私が見たのは後半1時間。
絶対見なきゃって気合が足りなかったせいもあるんですけど。。。
それでもチャンネルを合わせたのは
ヨナス・カウフマンとソフィー・コッシュの主役コンビが気になったから。

Michel Plasson Direction musicale
Benoît Jacquot Mise en scène

Jonas Kaufmann Werther
Ludovic Tézier Albert
Alain Vernhes Le Bailli
Andreas Jäggi Schmidt
Christian Tréguier Johann
Sophie Koch Charlotte
Anne-Catherine Gillet Sophie

マスネのドラマチックでロマンチックな音楽は
若きウェルテルの悩みとシャーロッテの苦しみがそのまま音符になったようにシックリきますね。
ウェルテルの、愛か死かどちらかしか存在しない若者らしい極端さが
熟年の私にはどうも自分勝手なストーカーでしかなくって(ゴメン!)
まあまあそんなに深刻にならずとも・・と言いたくなるところだが
まぁその辺はオペラだから許せるかなと思ったり。

ゲーテの時代を彷彿とさせるクラシカルな舞台と衣装はいい意味で無難なんだけど
舞台袖や天井からのアングルや歌い手の近写の感じも個性的なカメラワークで
まるで劇中劇を取り込んだ文芸映画でも見ているような印象を受ける。

三日髭ヨナスとジェラルディン・チャップリン激似のソフィーの
激情いっぱいな歌唱と演技が、何というか・・こう・・見るものの心を掴むものでありました。
素顔はごく普通の明るい家庭人間だというヨナス様ですが
悶々と一人の女性を想い続けるメランコリックなウェルテルの役どころにピッタリですわ。



ところで、ソフィー・コッシュってあちこちでぶつかる名前なのよね。
(ドイツ語名ならコッホでしょうが、彼女はフランス人。
でもドイツ語がものすごく流暢で、もしかして片親がドイツ人とか?なんて推測するワタシ)
つい最近やはりテレビ放映されてたバーデンバーデンの「薔薇の騎士」でもオクタビアンだった。
下のクリップ=銀の薔薇をソフィーに贈呈する場面、二人とも初々しくって二重丸。
ディアナ・ダムラウが特に・・・上流社会に相応しくなろうとお勉強してますって様子が健気で可愛い。

豪華キャストの「薔薇の騎士」DVDもヨダレ物


今年のフェストシュピールでもシュトラウスの「無口な女」(Die schweigsame Frau)に登場するダムラウ嬢。
予約リストにはのせてあるんですが、チケット手に入るといいな~~。発売開始は2月1日でしたか?

などと考えながら
午後車で出かけた際にカーラジオから流れてきたのはラヴェルのシェエラザードで
歌い手は・・・またしてもソフィー・コッシュだったという偶然。