サラ・ディド@コヴェントガーデン生体験記
木曜日にロンドンから戻ってましたが
2泊3日の印象の洪水にクラクラ、ブログのアップもままならないままでした。
オマケにこの週末はイースターとあって
準備することも多いし・・・。
正味1日半の旅日記も報告したいけど
とりあえずはやっぱりサラ・ディド体験記を書かなきゃね。
記憶が新鮮なうちに文章にしてしまおう。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ロンドン二日目の夜、ついにやってきました
コヴェントガーデンのロイヤルオペラハウス。
一年前から夢見つつまさか実現するとは思わなんだ。
そして1月にチケットをゲットしてからは指折り数えて待った
ディドとエネアスを見に行く。
先週のプレミエ以来
手当たり次第読んだネット上のレビューでは
コノリー様は風邪で体調を崩しながらもROHデビュー成功という
大方好意的な記事にファンクラブとしても嬉しい限り。

実は
ブログでお馴染みロンドンの椿姫さんのご好意に甘えまくり
パルケット2列目という、これ以上望めないくらい良い座席を手に入れてたんです。
この場で改めてお礼申し上げます
開演30分前にオペラハウスのラウンジで
やっとその椿姫さんにお会いすることができました。
ぐるっと劇場内部を案内してくださり
「バーカウンターにタダの飲料水」があるから行きましょ~のお言葉にも
とても親しみを覚えました。ほほっ。
オーケストラ・ピットに手が届くくらいの席で・・・

(ⓒ椿姫さま)
前奏曲が終わり幕が上がると、舞台に独りたたずむディド。
淡い青緑色のタフタのドレスを纏い摺り足で前に進む姿は
古代(日本)を彷彿とさせます。
全体的に衣装も舞台美術も照明も簡素な美しさでいい感じだわ。
最初のアリアを歌う侍女ベリンダは
CD同様ルーシー・クロウ嬢で
期待通りシルクの歌声と清楚な容姿で際立ってる。
この第一幕目は
ディドがエネアスへの想いと一国の女王としての重責
(王であった夫亡き後カルタゴ王国に命を捧げたのだ)の狭間で
苦悩する場面で始まります。
炎上するトロイから脱出し、ローマ建国せよとのゼウスの命を受けた
エネアスとの恋は成就しないことを最初から予感してるディド。
だから、若く屈託ないベリンダと彼女は好対照なキャラであるべきなのだ。
大丈夫と周りにはっぱをかけられて思い直したり・・・
そのへんの心の揺れ動きをサラ・ディドは
実にうまく演じていたと思います。
こうした舞台上の人間の表情やバレエダンサーの筋肉の動きまで
これほどよく観察できたのは座席のお陰でしょうか。
神話ではゼウスとヘラが二人の運命を操るところを
オペラではディドを忌み嫌う魔法使いとその子分の魔女が取って代わる。
(魔女の一人である若手ソプラノ中村恵理さんは先日はネトレプコの代役も歌ったそうで
なるほどハッとするいいお声をしてました。これからも楽しみですね!)
第二幕目
仲を裂く企みが着々と進むのも知らず
恋する二人はお供を連れて森へ狩りに出かけます。
休を取る場で第二の侍女が歌う
Oft she visits this lone mountainは
物語が急変する分岐点にあるアリアで
美しくも悲しいメロディーと歌詞でお気に入りの一曲。
このYoutube版より大分アップテンポに演奏されたCDや舞台では
迫り来る不幸が一層強く感じ取られました。
Oft she visits this lone mountain,
Oft she bathes her in this fountain;
Here Actaeon met his fate,
Pursued by his own hounds,
And after mortal wounds
Discover'd, discover'd too late.
狩猟の名手アクタイオンは
森の中で入浴中のアルテミスを垣間見てしまう。
怒った女神に鹿の姿に変えられた彼は
自分の犬たちに食いちぎられ無残な死を遂げる・・・
というギリシャ神話。
報われることのない恋の行方を暗示するかのよう。
つかの間の恋に溺れるサラ・ディドの
この歌を耳にした途端に凍てつく表情が忘れられないわ。
第三幕目
ゼウスの使いヘルメス(実は魔法使いの手下が変装)の促しに
ついにローマへ向けて出航を決意するエネアスは
女王の誇りを捨て身も心も捧げようと決意していたディドには
男の身勝手としか思えなかった。
その言い争いの場面はかなり迫真の演技だ。
いや、やっぱり貴方の元に残る
いいえ、もうたくさん。出て行ってちょうだい!云々
声を震わせエネアスを罵倒する。
全てが破滅に到達した今、彼女に残された道は死しかなかった・・・。
こうしてラストのラメントWhen I am laid in earthに辿りつく。
(涙なくしては聴けない名曲・・・い~え、大丈夫・泣かなかったですが~)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
上演時間一時間ちょっとの短い間に
ディドの歌うアリアは数えるほどなので、その分感情移入への集中力も問われるはず。
一方で、これはそういうオペラなので仕方ないんだけど
もっとコノリー様の歌を聴きたいのに・・・と欲求不満にもなりかねんっ
それもこれも、ミュンヘンに住んでると彼女にめったにお目にかかれないせいなのよ。
あああ、グラインドボーンでチェーザレを3時間たっぷり満喫してみたい。
おっと、それから
バレエとのコラボ作品のはずだったが、バレエは記憶にないくらい控えめ。
(サラ・ディドに神経集中してたせいかっ?汗!)
確かブレークダンスっぽい動きしてた?
バレエに関しては休憩後の「アシス&ガラテア」の方が断然前面に出てましたね。
こちらはまた後日ということにして・・。
カーテンコールの貴重なお写真は椿姫さんから頂きました

(ⓒ椿姫さま) (ⓒ椿姫さま)
2泊3日の印象の洪水にクラクラ、ブログのアップもままならないままでした。
オマケにこの週末はイースターとあって
準備することも多いし・・・。
正味1日半の旅日記も報告したいけど
とりあえずはやっぱりサラ・ディド体験記を書かなきゃね。
記憶が新鮮なうちに文章にしてしまおう。
・・・・・・・・・・・・・・・・
ロンドン二日目の夜、ついにやってきました
コヴェントガーデンのロイヤルオペラハウス。
一年前から夢見つつまさか実現するとは思わなんだ。
そして1月にチケットをゲットしてからは指折り数えて待った
ディドとエネアスを見に行く。
先週のプレミエ以来
手当たり次第読んだネット上のレビューでは
コノリー様は風邪で体調を崩しながらもROHデビュー成功という
大方好意的な記事にファンクラブとしても嬉しい限り。

実は
ブログでお馴染みロンドンの椿姫さんのご好意に甘えまくり
パルケット2列目という、これ以上望めないくらい良い座席を手に入れてたんです。
この場で改めてお礼申し上げます

開演30分前にオペラハウスのラウンジで
やっとその椿姫さんにお会いすることができました。
ぐるっと劇場内部を案内してくださり
「バーカウンターにタダの飲料水」があるから行きましょ~のお言葉にも
とても親しみを覚えました。ほほっ。
オーケストラ・ピットに手が届くくらいの席で・・・

(ⓒ椿姫さま)
前奏曲が終わり幕が上がると、舞台に独りたたずむディド。
淡い青緑色のタフタのドレスを纏い摺り足で前に進む姿は
古代(日本)を彷彿とさせます。
全体的に衣装も舞台美術も照明も簡素な美しさでいい感じだわ。
最初のアリアを歌う侍女ベリンダは
CD同様ルーシー・クロウ嬢で
期待通りシルクの歌声と清楚な容姿で際立ってる。
この第一幕目は
ディドがエネアスへの想いと一国の女王としての重責
(王であった夫亡き後カルタゴ王国に命を捧げたのだ)の狭間で
苦悩する場面で始まります。
炎上するトロイから脱出し、ローマ建国せよとのゼウスの命を受けた
エネアスとの恋は成就しないことを最初から予感してるディド。
だから、若く屈託ないベリンダと彼女は好対照なキャラであるべきなのだ。
大丈夫と周りにはっぱをかけられて思い直したり・・・
そのへんの心の揺れ動きをサラ・ディドは
実にうまく演じていたと思います。
こうした舞台上の人間の表情やバレエダンサーの筋肉の動きまで
これほどよく観察できたのは座席のお陰でしょうか。
神話ではゼウスとヘラが二人の運命を操るところを
オペラではディドを忌み嫌う魔法使いとその子分の魔女が取って代わる。
(魔女の一人である若手ソプラノ中村恵理さんは先日はネトレプコの代役も歌ったそうで
なるほどハッとするいいお声をしてました。これからも楽しみですね!)
第二幕目
仲を裂く企みが着々と進むのも知らず
恋する二人はお供を連れて森へ狩りに出かけます。
休を取る場で第二の侍女が歌う
Oft she visits this lone mountainは
物語が急変する分岐点にあるアリアで
美しくも悲しいメロディーと歌詞でお気に入りの一曲。
このYoutube版より大分アップテンポに演奏されたCDや舞台では
迫り来る不幸が一層強く感じ取られました。
Oft she visits this lone mountain,
Oft she bathes her in this fountain;
Here Actaeon met his fate,
Pursued by his own hounds,
And after mortal wounds
Discover'd, discover'd too late.
狩猟の名手アクタイオンは
森の中で入浴中のアルテミスを垣間見てしまう。
怒った女神に鹿の姿に変えられた彼は
自分の犬たちに食いちぎられ無残な死を遂げる・・・
というギリシャ神話。
報われることのない恋の行方を暗示するかのよう。
つかの間の恋に溺れるサラ・ディドの
この歌を耳にした途端に凍てつく表情が忘れられないわ。
第三幕目
ゼウスの使いヘルメス(実は魔法使いの手下が変装)の促しに
ついにローマへ向けて出航を決意するエネアスは
女王の誇りを捨て身も心も捧げようと決意していたディドには
男の身勝手としか思えなかった。
その言い争いの場面はかなり迫真の演技だ。
いや、やっぱり貴方の元に残る
いいえ、もうたくさん。出て行ってちょうだい!云々
声を震わせエネアスを罵倒する。
全てが破滅に到達した今、彼女に残された道は死しかなかった・・・。
こうしてラストのラメントWhen I am laid in earthに辿りつく。
(涙なくしては聴けない名曲・・・い~え、大丈夫・泣かなかったですが~)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
上演時間一時間ちょっとの短い間に
ディドの歌うアリアは数えるほどなので、その分感情移入への集中力も問われるはず。
一方で、これはそういうオペラなので仕方ないんだけど
もっとコノリー様の歌を聴きたいのに・・・と欲求不満にもなりかねんっ

それもこれも、ミュンヘンに住んでると彼女にめったにお目にかかれないせいなのよ。
あああ、グラインドボーンでチェーザレを3時間たっぷり満喫してみたい。
おっと、それから
バレエとのコラボ作品のはずだったが、バレエは記憶にないくらい控えめ。
(サラ・ディドに神経集中してたせいかっ?汗!)
確かブレークダンスっぽい動きしてた?
バレエに関しては休憩後の「アシス&ガラテア」の方が断然前面に出てましたね。
こちらはまた後日ということにして・・。
カーテンコールの貴重なお写真は椿姫さんから頂きました

(ⓒ椿姫さま) (ⓒ椿姫さま)