Tamerlano@バイエルン州立歌劇場
90年代からヘンデル・ルネッサンスが開花した当地歌劇場
今季はヘンデルものはたったの一つだけで寂しいわ。
そのTamerlano(タメルラーノ 1724年初演)は
丁度一年前に森熊ダニエルズがタイトルロールのミュンヘン・プレミエ
10月にオリジナルキャストで再演され
この3月は森熊が元スキンヘッズに入れ替わっただけで再々上演中だ。
2ヶ月前のオンライン販売でリーズナブルながらなかなかのお席をゲットしたのはよかったが
その後郵送希望したチケットが途中で紛失するというトラブルにあう。
いつも翌々日にはちゃんと手元に届く確実さなのに
ときにはこんな目にもあうのか・・・これからは郵送はやめよう。
とにかく、開演30分前にチケット窓口に赴いて再発行してもらった次第です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
指揮: Christopher Moulds
演出: Pierre Audi
タメルラーノ: Max Emanuel Cencic(CT)
バヤゼット: John Mark Ainsley(Tenor)
アステリア: Sarah Fox(Sopran)
アンドロニコ: Mary-Ellen Nesi(Mezzo)
イレーネ: Maite Beaumont(Mezzo)
レオーネ: Vito Priante(Bariton)
3月22日 17時開演(3時間半)
バイエルン州立歌劇場
あらすじ:
タタール皇帝タメルラーノはトルコを打ち負かし
スルタン・バヤゼットとその娘アステリアを捕虜にし
美しいアステリアとの結婚を条件に釈放を提案。
娘をこよなく愛し誇り高いバヤゼットは自分の命を捨ててでも
蛮人の要求を拒否すると誓う。
また、彼女と恋仲であるギリシャの王子アンドロニコと
タメルラーノの許婚イレーネ王女もショックを受ける。
そんな中で婚約を承諾するアステリアに周囲は驚かされるが
それは実は見せかけで、タメルラーノを暗殺する機会を狙ってたのだ。
2度にわたる暗殺計画は失敗に終わり
逆恨みタメルラーノは父娘とアンドロニコへの復讐に燃える。
娘が辱められそうになると、バヤゼットはタメルラーノに呪いをかけつつ
ついに毒を飲む。
バヤゼットの死に意気消沈したタメルラーノは心をいれかえ
アステリアとアンドロニコの結婚、そして自分とイレーネとの結婚を認める。
解説:
「バヤゼットの死」というクライマックスに持っていくために?
あ~だこ~だと人間関係がいつもの様に入り乱れ
悲恋・横恋慕・勘違い・復讐がドロドロ・・・こうしてみるとお馴染みな感じなのですが
めでたしめでたしの明るいコーラスが最後にくることが多いヘンデルにあって
この作品では主役の一人が死んだ後、みんなしんみりとして終わるんです。
これがバヤゼットが毒を飲んでから20分くらいかかるのだ。
スウェーデンはドロットニングホルム宮のバロック劇場がオリジナルだったという
ピエール・オーディ氏の演出は
そんな人間ドラマが前面に出てくるように配慮され
装飾・小道具を極力押さえて、照明もシンプル。
まるでシェイクスピア劇(バヤゼットの苦悩がリヤ王を彷彿とさせるし)か何か
室内劇の重苦しい雰囲気だ。
レチタチーヴォもかなり多くて、字幕を追おうとすると舞台の方を見逃しちゃいそう。
でも肝心の音楽はヘンデル・オペラ最盛期(チェーザレと同年)の作品だけに
次から次へと美しいアリアの連続で大満足できました。
恋する二人・アステリアとアンドロニコのが特によかったかな。
悪役だしアリアの数もそう多くないタイトルロール
期待の元スキ・チェンチッチは
森熊の情念Grooveに較べるとやや軽め。
野蛮な森熊さん(見かけだけよ)よりも華奢で美形すぎだったかも。
長い髪を振り乱し怒り狂うアリア、A dispettoあたりは中々でしたが。
(スキンへッズもなにも、カツラをつけるので関係なかった)
あ~この感じ・・どこかで・・そうそう、思い出した。
レイフ・ファインズの嵐が丘。
優男顔のレイフだってかなりワルいんだから、彼だって十分演じられるはずです。
(?そういう結論ってないか?)
悪役の方が演じ甲斐あるし、今後も注目しましょう。

これに酷似です!
満員御礼の夕べ
ガガ~っと盛り上がるエンディングでないので
あらら・・・?お終い?って反応もありましたね。
カーテンコールで一番拍手が大きかったのは
苦悩する父娘、特にアステリア役のサラ・フォックス嬢。
高音の難しそうなアリアを感情込めて歌いました。
それから、メゾの二人もそれぞれに良かったです。
イレーネ役マイテは堅実な結婚を望む姫にぴったりなソリッドな歌声
スペイン人の彼女は小柄なので颯爽とカッコいいズボン役にはどうか・・?
アステリアを愛しつつ何だか優柔不断で揺れ動くアンドロニコは
私たちメゾ・CTファンなら「あの人、かの人にも歌って欲しいな~」と思うアリアの所有者ですね。
昨夜のメアリ=エレン・ネジは化粧栄えするクッキリした顔立ちもさることながら
歌も演技も堅実にこなしていた・・という感じ。
確か、彼女が共演してるタメルラーノCDも出てたはず。
・・・・・・・・・・・・・
YouTube上では
森熊とプレミエ指揮者ボールトンのインタビューが長いクリップしかありませんでしたが
歌劇場サイトの画像の方が高品質ですので、興味ある方はこちらへ。
オマケにクリストフ「体操のお兄さん」デュモーでA dispetto
なぜかコミカルな雰囲気が漂うが・・彼もタメルラーノいいかもね
今季はヘンデルものはたったの一つだけで寂しいわ。
そのTamerlano(タメルラーノ 1724年初演)は
丁度一年前に森熊ダニエルズがタイトルロールのミュンヘン・プレミエ
10月にオリジナルキャストで再演され
この3月は森熊が元スキンヘッズに入れ替わっただけで再々上演中だ。
2ヶ月前のオンライン販売でリーズナブルながらなかなかのお席をゲットしたのはよかったが
その後郵送希望したチケットが途中で紛失するというトラブルにあう。
いつも翌々日にはちゃんと手元に届く確実さなのに
ときにはこんな目にもあうのか・・・これからは郵送はやめよう。
とにかく、開演30分前にチケット窓口に赴いて再発行してもらった次第です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
指揮: Christopher Moulds
演出: Pierre Audi
タメルラーノ: Max Emanuel Cencic(CT)
バヤゼット: John Mark Ainsley(Tenor)
アステリア: Sarah Fox(Sopran)
アンドロニコ: Mary-Ellen Nesi(Mezzo)
イレーネ: Maite Beaumont(Mezzo)
レオーネ: Vito Priante(Bariton)
3月22日 17時開演(3時間半)
バイエルン州立歌劇場
あらすじ:
タタール皇帝タメルラーノはトルコを打ち負かし
スルタン・バヤゼットとその娘アステリアを捕虜にし
美しいアステリアとの結婚を条件に釈放を提案。
娘をこよなく愛し誇り高いバヤゼットは自分の命を捨ててでも
蛮人の要求を拒否すると誓う。
また、彼女と恋仲であるギリシャの王子アンドロニコと
タメルラーノの許婚イレーネ王女もショックを受ける。
そんな中で婚約を承諾するアステリアに周囲は驚かされるが
それは実は見せかけで、タメルラーノを暗殺する機会を狙ってたのだ。
2度にわたる暗殺計画は失敗に終わり
逆恨みタメルラーノは父娘とアンドロニコへの復讐に燃える。
娘が辱められそうになると、バヤゼットはタメルラーノに呪いをかけつつ
ついに毒を飲む。
バヤゼットの死に意気消沈したタメルラーノは心をいれかえ
アステリアとアンドロニコの結婚、そして自分とイレーネとの結婚を認める。
解説:
「バヤゼットの死」というクライマックスに持っていくために?
あ~だこ~だと人間関係がいつもの様に入り乱れ
悲恋・横恋慕・勘違い・復讐がドロドロ・・・こうしてみるとお馴染みな感じなのですが
めでたしめでたしの明るいコーラスが最後にくることが多いヘンデルにあって
この作品では主役の一人が死んだ後、みんなしんみりとして終わるんです。
これがバヤゼットが毒を飲んでから20分くらいかかるのだ。
スウェーデンはドロットニングホルム宮のバロック劇場がオリジナルだったという
ピエール・オーディ氏の演出は
そんな人間ドラマが前面に出てくるように配慮され
装飾・小道具を極力押さえて、照明もシンプル。
まるでシェイクスピア劇(バヤゼットの苦悩がリヤ王を彷彿とさせるし)か何か
室内劇の重苦しい雰囲気だ。
レチタチーヴォもかなり多くて、字幕を追おうとすると舞台の方を見逃しちゃいそう。
でも肝心の音楽はヘンデル・オペラ最盛期(チェーザレと同年)の作品だけに
次から次へと美しいアリアの連続で大満足できました。
恋する二人・アステリアとアンドロニコのが特によかったかな。
悪役だしアリアの数もそう多くないタイトルロール
期待の元スキ・チェンチッチは
森熊の情念Grooveに較べるとやや軽め。
野蛮な森熊さん(見かけだけよ)よりも華奢で美形すぎだったかも。
長い髪を振り乱し怒り狂うアリア、A dispettoあたりは中々でしたが。
(スキンへッズもなにも、カツラをつけるので関係なかった)
あ~この感じ・・どこかで・・そうそう、思い出した。
レイフ・ファインズの嵐が丘。
優男顔のレイフだってかなりワルいんだから、彼だって十分演じられるはずです。
(?そういう結論ってないか?)
悪役の方が演じ甲斐あるし、今後も注目しましょう。

これに酷似です!
満員御礼の夕べ
ガガ~っと盛り上がるエンディングでないので
あらら・・・?お終い?って反応もありましたね。
カーテンコールで一番拍手が大きかったのは
苦悩する父娘、特にアステリア役のサラ・フォックス嬢。
高音の難しそうなアリアを感情込めて歌いました。
それから、メゾの二人もそれぞれに良かったです。
イレーネ役マイテは堅実な結婚を望む姫にぴったりなソリッドな歌声
スペイン人の彼女は小柄なので颯爽とカッコいいズボン役にはどうか・・?
アステリアを愛しつつ何だか優柔不断で揺れ動くアンドロニコは
私たちメゾ・CTファンなら「あの人、かの人にも歌って欲しいな~」と思うアリアの所有者ですね。
昨夜のメアリ=エレン・ネジは化粧栄えするクッキリした顔立ちもさることながら
歌も演技も堅実にこなしていた・・という感じ。
確か、彼女が共演してるタメルラーノCDも出てたはず。
・・・・・・・・・・・・・
YouTube上では
森熊とプレミエ指揮者ボールトンのインタビューが長いクリップしかありませんでしたが
歌劇場サイトの画像の方が高品質ですので、興味ある方はこちらへ。
オマケにクリストフ「体操のお兄さん」デュモーでA dispetto
なぜかコミカルな雰囲気が漂うが・・彼もタメルラーノいいかもね