サラコノリーファンクラブ 新作CD到着 | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

サラコノリーファンクラブ 新作CD到着

9月に予約しておいたのに
在庫切れで発送が延び延びになってた
コノリー様の新CDSongs of Love and Loss
がやっと先日届いた。

Songs of Love and Loss

バロック専門かと思いきや
すでにブラームス・リサイタルCDも出してる彼女
今回はシューマンを歌っております。
ドイツ歌曲に疎い私には
恥ずかしながら未開分野だったのですが・・・

ウィーンで声楽をお勉強中のNoryさん
いつも音楽のお話興味深く書かれてるCeciliaさんのブログで
奇しくも時期を同じくして、このCDにも入ってる「女の愛と生涯」を取り上げていらっしゃったお陰で
俄然聴く耳が冴えてしまいました~。神様の思し召しか!?
ありがとうございます!

他の曲は後回しで、とにかく
目下はこの8曲を何度も繰り返し聴いているところです。
とりこになってしまった・・・と言ってもいいかも。

クララとの恋愛を彼女の父親に反対され
訴訟を起こしてまで勝ち得た結婚を間近にした年の作品・・
という背景を知ると、いっそう味わい深い連作歌曲でした。

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ある少女が
身分違いの青年に恋をした。
彼も自分のことを好きだと知ったときの喜び
結婚式~愛情深い夫婦生活~子供も持つ母の幸福~伴侶の死。
なんとも乙女チックな少女時代も
愛に包まれた大人の女性の姿も
「女の幸福」だなんて古臭いロマンチックと言われるかもしれませんが
時代が時代だしね、小難しいこと考えずに素直に鑑賞します。

周りのものが何も見えなくなるほど
あの人が好き、
何も手につかない、ただ独りになって涙を流していたい想い
すっかり忘れてました。久しぶりに新鮮。
後年には、赤ちゃんに母乳を与えながら
この幸せを男性は経験できないなんて残念だわ・・と歌う。

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聴くほどに
美しい旋律と詩でどの曲も捨てがたい!
コノリー様のリリカルでしっとりした歌声は
バロックよりもロマン派が合うのかも・・?
ドイツ語の発音も完璧ですね~。

解説によると
彼女は16歳のころ初めてこの曲集を勉強したとか。
「わっ!どうしよう~彼も私のこと・・信じられない!」って
うろたえてる場面(3曲目)でアセッてるのも可愛いけど
自身夫も子供も持つ大人の女性として
思い入れの部分も変わってきたでしょうね。
そう考えると、子を持った喜びを歌う
7曲目An meinem Herzen, an meiner Brustが今ぴったりと言えますか。

Songs of Love and Loss

Mein schöner Stern!(僕の美しい星よ)
Gedichte der Königin Maria Stuart(メアリスチュアート女王の詩)
Requiem(レクイエム)
Liederkreis Op.39(リーダークライス作品39)
Frauenliebe und -leben(女の愛と生涯)

Sarah Connolly: Mezzosopran
Eugene Asti:Klavier

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Youtubeで探したら
Janet Baker&Barenboimのが一番良かったので貼り付けてみます。
(1,4,7曲目)