聖マルティン祭 | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

聖マルティン祭

今日は11月11日、聖マルティン(St.Martin)の日


ある雪降る晩

ローマ軍人マルティンが馬でアミアンへ向かう途中

道端でボロを纏い凍える乞食を見かける。

気の毒に思った彼は、他に手持ちのものがなかったので

自分のマントを半分切って与えた。

その夜マルティンは夢を見る。

あの乞食がキリストの姿で現れて彼の善い行いを褒め称えた・・・。



この出来事をきっかけに

マルティンはキリスト教に改宗して

後にはフランス・トゥールの大司教になったというお話。


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伝説とは別にして

11月11日は昔

クリスマス前40日間の断食期の初日だったという。

ふぅ~ん、そうか・・断食ってイースター前だけじゃなかったのね。

さらに、秋の収穫が終わり

庶民が教会にお布施(十分の一税)として

農産物や家畜を納める日でもあったそうだ。

マルティンの日にガチョウ料理を食べるってのは、

その辺が背景なのでしょう。

(以前ローストガチョウ足あと作ったけどあまりの脂っこさに一度でコリゴリ)


     
お天気悪いと最悪のマルティン祭ですが・・


そして、ドイツの子供たちにとっては

聖マルティンの日はランタン行列をする日で

デカくなってしまった我が息子はもうダメですが

彼が幼稚園生の頃は毎年楽しみにしたものです。


幼稚園や教会でランタンを作った子供たちが

薄暗くなる夕方(5時くらい)から公園などに集合して

マルティンの歌を歌いながら練り歩きます。

ほのかに揺らめくランタンの灯りがとてもロマンチックなの。


星空 三日月 星空 三日月 星空


いかんせん、季節がら

防寒ばっちりでも足元から底冷えしてきますので

(みぞれが降った年もあったなぁ~)

行列の後は焼きたてマルティン・コルネ(Martinshörnchen)と熱々のフルーツティーとで

暖を取る・・というのも今では懐かしい思い出です。

これからクリスマス(=冬至。光=希望=キリスト誕生と考えたわけ)まで

どんどん暗くなっていく中で

せめてランタンですこしでも明るくしようという想いが

作り出したお祭りかもしれません。


キリスト教がそれ以前の自然信仰と

うまく融合してきた習慣の歴史に興味があります。

(布教のためには必然だったのでしょう)

他の文化圏、特に日本との共通点を見つけるのも面白いですよね。


最後に:

Laternenzeit(ランタンの季節)は幼稚園時代~小学校低学年まで愛用した書。

マルティンの日のお話から飾りつけやお人形・ランタンの作り方、

歌集など情報満載の可愛らしい本です。

数年前貯めこんでた自作ランタンをあっさり捨ててしまった息子と違ってガーン

私はこういうのは処分できませんね・・・・。

実際、今年はまた書棚から引っ張り出してます。