フリースランド式お茶の楽しみ方 ~青と緑の北ドイツ紀行~
ドイツはコーヒー飲みの国かと思いがちだが
フリースランド人は茶飲み族として有名なんです。
普通のスーパーでも英国ブランドと並んで
東フリースランドブレンド(Ostfriesischer Tee)は必ず手に入る。
ミルクティーにぴったりのアッサム主体の濃厚なお茶。
東インド会社時代隣国オランダを通して
普及もしやすかったのでしょう。
お水は軟水だし気候的にも距離的にもイギリスに近いしね、
その辺にお茶愛好の秘密があるのかしら・・?
この土地の人々は日に5,6回はお茶を飲む。
ウィキペディアによると、東フリースランド人の紅茶飲量は
年間一人当たり280ℓ(一日0.76ℓ)
国単位で比較するとアイルランド等に次いで
世界4位にあたるんだって。
ノルデンの郷土&お茶博物館で
フリースランド式ティータイムを体験できるというので
早速参上しました。
地元のおばさんがフリースランド人とお茶に関する
こぼれ話を楽しくおしゃべりしながら
参加者(この日は15名ほど)に”正しく淹れた”紅茶をサービス。
まろやかほんのり甘いミルクティーをいただいて
気分もほっと和みました。
”Teetied”(Teezeit=ティータイム)の重要ポイントは・・・
・ 暖めたポットにお茶をカップ数+ポット分の茶匙を入れたら
・ 沸騰湯をポットの半分まで注ぐ
・ 4~5分経ったら、残りの湯を追加
・ Kluntje(氷砂糖)を一つ入れておいた小さめのカップに注ぐ
(氷砂糖がキリリ~ン・・・って音を立てる)
・ 小さい茶匙一杯の生クリームをそぉ~っと流しいれる
(お茶の琥珀色の中でもくもくと雲ができる)
・ これをスプーンで掻き混ぜずに3口で飲み干す
(1=一番上のクリーム、2=真ん中層の紅茶、3=氷砂糖の甘み)
・ 最低3杯はいただく
・ もう要りませんという意味でスプーンをカップの中に入れる
(スプーンはそのためだけに存在する!)
Wölkchen(ちぎれ雲)ができるようにそぉっと生クリームを流しいれる
このティータイム、午前11時と午後3時の他にも
必要に応じて実践されるとのこと。
カップがモカくらいに小さいので、結構何倍でも
飲めてしまいます。
そのお茶碗ですが、フリースランドでは
伝統的にチューリンゲンのWallendorfer社 の
赤バラシリーズ(Rot Dresmer)
と青いドレスマーシリーズ(Blau Dresmer)が
広く愛されているとのことだ。
かく言うわたくしも
後日市内のお茶屋さんで青いドレスマーのカップ(20ユーロ)を一客と
Kluntjeと、肝心のお茶も当地で老舗の銘柄を調達しましたです![]()
左からOnnoBehrends、Bünting、Thieleの老舗御三家
ミュンヘンはアルプスの山水で超硬水だからなぁ~
家で飲んだらまたちょっと違った味がするのかもしれませんね。
最後に、東フリースランド人のお茶好きを伝えるエピソード。
第二次世界大戦直後の食糧難時代、
少ないお茶の配給に困ったフリースランド人は
手元にある卵やバターやベーコンを背負ってルール地方に行き
炭鉱労働者たちからお茶の配給券と物々交換してもらった・・・。




