ルール地方・工業文化街道めぐり その二 ~青と緑の北ドイツ紀行~ | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

ルール地方・工業文化街道めぐり その二 ~青と緑の北ドイツ紀行~

時々利用するキャンプ場。

なんたって宿泊費節約には最適なんです。

それに子供にとってはホテルで部屋に閉じ込められてるよか

ずっと楽しいらしい。

うちにはADAC(ドイツ自動車連盟=JAFのドイツ版ね)から

毎年出版されるキャンピングガイドが常備されてて、

車の中でこれとにらめっこしながら

その日のキャンプ場探しをする・・というパターン。

今回のキャンプ場は2泊で50ユーロ、

まぁドイツにしては中の下くらいのレベルでしょうか。


北海にたどりつくまでのその場しのぎだし

お天気も上々だし許せるというものよ。

これで雨が降ったりすると、根性なしの私は

メゲちゃうんですが。


さて、だだっ広い野原にテーブルとイスを出しての朝食後、

馬や羊が草を食む牧場を眺めながら

ルール川のやや下流にあるハッティンゲン市(Hattingen)へ向かう。

150年前に設立され、ルール重工業の隆盛から没落まで

見守ってきたHenrichhütte(ヘンリッヒ製鋼所)が目的だ。


遠くからもすぐ分かる煙突と溶鉱炉


溶鉱炉の火が消えた今工業博物館として復活して、

製鋼の歴史や作業過程から

従業員とその家族の製鋼所と密着した生活の様子までを

学べるようになっている。

結婚式(ここでっ?あせる)やコンサートやパーティといった

イベントもできるらしい。



元々石炭が取れる土地だった


石炭採掘から溶鉱炉(無用になったので中国に売り飛ばしたんだって)

を経て、最後は精錬された鉄が作られる・・・

特に溶鉱炉での作業は高温と毒ガスで常に危険と背中合わせだったそうだ。

うんうん、これならあの2000キロカロリーの食事も必要だなぁ~などと

関係ないこと頭に浮かべてる私をよそに、

夫は息子に工場の中をあれこれ説明してるわ。


溶鉱炉のてっぺんから見下ろす


敷地内の施設は荒れ果てぺんぺん草が生えてるんですが、

それがまた男のロマンを感じさせるんでしょうかねぇ。

タルコフスキーの”ノスタルジア”に出てくる

廃屋と水溜りのシーンみたいだなぁ~なんて

感動してる夫。



ノスタルジアの風景

あ~あ、鉄の塊は十分見ました。

お腹が空いたので

スーパーでパンやサラダ、チーズなど買いこんで

ピクニックをする。

午後は街道のルートマップを片手にドライブだ。

ハッティンゲンからルール川沿いに

Zeche Nachtigal(ナイティンンゲール鉱山なんて可愛い名前!)まで走り

ここでコーヒータイム。

観光チンチン電車やサイクリングで移動してあちこち見て回るのも面白そうねグッド!


他にもエッセンには

世界文化遺産のZeche Zollverein(ツォルフェライン炭鉱)や

ヴィスコンティの”地獄に落ちた勇者ども”のモデルだったという

鋼鉄王クルップ一族のお屋敷Villa Hügelなんてのも興味深いなぁ。


ドイツの刑事物テレビドラマ”Tatort”(事件現場)で

ドゥイスブルクのシマンスキー刑事の大好物

元祖カレーソーセージもね、せっかくだからトライしてみたいもんだ。

などなど、期待せずも訪れてみれば

欲が出てくる。

これらはまたの機会にってことにしましょう。

(果たしてまた来るのかどうか・・・?)