南ドイツ新聞・ルパートエヴェレットのインタビュー
数日前に言及した英国的奇怪なコメディー映画
St.Trinian'sがドイツでも今週木曜日に封切りになります。
それにちなんで、die Süddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)の
週末版にルパート・エヴェレットのインタビューが載ってました。
元美青年から今は美中年と立派に成長?した彼。
今回の映画でもコメディアンの資質を発揮していらっしゃるよう。
ガイ・ベネット(右)byルパート@アナザーカントリー タッジオ風・これはかなり若そう
コメディーでも活躍中
新聞一面にぎっしりの内容でしたが、
ここでは(私の)興味ある部分だけ
かいつまんで紹介したいと思います:
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問 このところコメディー傾向があるが、
年齢とともにやりやすくなるもの?
答 大ドラマはもちろん好きだけど、これは
青年期の方がよりしっくりくるんじゃないかな。
若い時は、気難しくしてみたりセクシーでありたいと思うもの。
できるだけ大勢の異性同姓の目を引こうとする。
年をとってくるとそれも容易じゃない、それよりも
他人を笑わせる方が楽になるんだ。
中年でコメディーが身につき
(自分をお笑いの種にできる余裕)、
その後に”年の功”が続くというわけさ。
問 アメリカとイギリスの間を自由に行き来して
お仕事なさってますが、それぞれ国の長短所は?
答 イギリスの方がアメリカより何百万倍も好きだ。
アメリカは目下実に悪質な局面に接している。
僕の目には、地球で一番つまらない国と化しているね。
欧州の方がずっと興味深く・多彩で・意外性のある。
人間が個性的で活気があって刺激的だ。
それに較べたら、アメリカ人はまるでロボットみたいだよ。
問 ソダーバーグの”オーシャンズ・シリーズ”は
世界文明のガンだっ、とおっしゃったことがありますね?
答 パート1はまだましだったけど、続編はぞっとするね。
あまりに見え透いてて、ストーリー性はゼロ。
ブラピやマット・デーモンがお金のためだけに
あんな作品に共演してるなんて、見るに耐えられないよ。
とにかく、昨今のアメリカ製コメディは
信じられないほど生気のなく、操り人形みたいだ。
誰かがジョーク一つ飛ばすと、それは政治的妥当性に
反すると文句言うヤツが必ず出てくる。
そうして訂正を重ねるうちに、
コメディーからジョークがどんどん消去されていく。
ユーモアと不敬ってのは、切っても切れないもの。
なのに、アメリカではまずは政治的に正しいか
考えてばかりいる。
宗教的原理派が幅を利かせ、ハリウッド映画の
あり方まで指図してるってわけさ。
問 それでも、ハリウッドは英国俳優に弱いですよね?
例えば貴方、コリンファースやヒューグラント・・・
答 でも見てごらんよ、僕たちに回ってくる役ときたら・・。
逞しい男の役はオーストラリア人にいっちゃう。
アメリカでは彼らの方が一目置かれてるんだ。
僕たちイギリス人は、両性的で英雄には向いてないとされる。
歓楽的、エキセントリック、変わり者なんだ。
問 アナザーカントリーでコリンファースと初めて
共演した24年前当時、お互い今日のようには
意気投合できなかったと言われますね?
答 そう、あの頃僕たち2人は全然うまく
付き合えなかった。
僕は彼に嫉妬してたんだろうな・・あいつ、上手かったもんな。
今はその必要もないが・・なにせ逆転してるからね・・
なぁんて、いやいや、人間年を取ると
そういうことはどうでもよくなるものさ。
映画界で若いということは、競争が全て。
一日中どうやったら世界制覇できるものか・・と
考えてばかりいる。
誇大妄想的職業なんだ。
ライバルの品定めをして、
蹴落とすことに労力を惜しまない・・・。
今では仲良く中年仲間
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さらに、話は続きますが、
きりがないのでこのへんで。
アメリカ映画の
最後はお説教っぽいオチになったりするところが
嫌いな私は、フンフン・・そうだそうだと
うなずくこと多々でした。
自伝的小説も何冊か書いているらしいけど、
日本語訳は出てるのかしら?
目下、ベルリン郊外旧東ドイツのド田舎で
隠れ家を物色中なんだって。
そこにお籠もりして執筆活動もしたいとか。
オスカーワイルドには
特別に惹かれるというルパート。
今までにも
An Ideal Husband、
(ジェレミーノーサム・ケイトブランシェット共演)
The Importance of being Earnest
(コリンファースといっしょにおちゃらけ第一弾)
といった戯曲の映画化に参加してますが、
ワイルドを主人公にしたシナリオも
仕上げたそうよ。
ちょっぴりルパートの前世?




