ニジンスキーの春の祭典 | ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

ニジンスキーの春の祭典

日曜日の夕方チャンネルサーフィン

(独語でZapping 日本語では?)してたら、

毎日テーマ番組をじっくり見せてくれる

ARTEで聞き覚えのある音楽が聞こえてきた。

ストラヴィンスキの春の祭典だ。


よく見ると、かのロシアバレエ団オリジナル

ニジンスキー版振付けじゃないですか。

30分ほどテレビに釘付けになった。

20世紀初頭にセルゲイ・ディアギレフ率いる

ロシアバレエ団が一斉を風靡したんですよね。

その花形天才ダンサーだったのが、

仕切り人ディアギレフの秘蔵っ子(&愛人恋の矢)ヴァツラフ・ニジンスキー。



牧神の午後のニジンスキー
ニジンスキー ”牧神の午後”



牧神の午後や薔薇の精、

ストラヴィンスキーもの(春の祭典、ぺトルーシュカ)が

代表作でしたが、

後には廃人として半生を送ったそうです。


振り付けもいくつか担当しましたが、

あまりにもスキャンダラス・アヴァンギャルドで

理解されなかったのも不幸の始まりだったのかも

しれませんね。

”春の祭典”は1913年パリでの初演当時、

観客が拒絶反応示し、間もなく上演打ち切りになったとか。


さる日曜日に放映されたのは、

今年サンクト・ペータースブルクの

マリインスキ劇場でゲルギエフ指揮のもの。

振り付けから衣装舞台まで、すべて

オリジナルに忠実に再現されました。


題材は自然崇拝していた時代のロシア。

春の到来を、生贄をささげて祝うというもの。

いってみれば、イースターなんでしょうけどね、

衣装もちょっと太古日本のようないでたち。

(山岸涼子氏の”日出づる処の天子”の世界)

踊り自体はいわゆる白いバレエのロマンチックさは

なく、恐山のイタコみたい。


私は音楽同様この振り付けも好きです。

人間の原点というか・・感性に訴えます。

ずいぶん大昔に東京文化会館で

故モーリス・ベジャールの20世紀バレエ団版

春の祭典を見ました。

現代の振り付けとニジンスキーの振り付けが

そう遠く離れてなかった・・といのが

驚き。

早く出生してしまった天才の1人ということですね。