会計事務所を辞めた本当の理由。仕事がキツイとか給料が安いという一般的な理由ではない。そんな理由だったら8年7ヶ月もいる訳がない。
 一番の理由は所長の税理士の物忘れと、思い違いと、自分勝手な理解。先生のお陰で血液B型の人を大嫌いになったんですよ(お見合いの話があってもB型だったからという理由で断ったぐらい嫌いです)。
 会計事務所ですから顧問先は無理難題をふっかけるんですね。大体、私達が扱っていた顧問先は普通の税理士の方であればお断りするケースが多いかと思いますが、先生は逆に顧客として大切にするのです。まっ、それは本当に良いことではあるのですが、給料は多く欲しい、だけど税金を払いたくないと良いながら、お金を借りたいから利益を出してと矛盾したことを言うんですよね。全部が全部ではないんですが、まっ大変なんですよ。
 オマケに先生も似たり寄ったり。仕事したくないからテキトーにしといてと言っておきながら、勝手にやったと言われたら頭に来ますよね。みんなが出来るようにマニュアルを作るぞ、と言いながら、言った尻から銀行用に決算書を作り直してたら、マニュアルなんて出来るわけないし・・・それもそれぞれの顧問先に何か手を加えているから、言う方は楽だけど、言われるこっちはたまったもんじゃない。
 本当に嫌いになったのは、すぐに忘れること。自分が指示をしながらやったことなのに、完全に忘れてしまい、何があってもハッピーな頭のB型人間(よく話の内容が変わっているため、話半分ぐらいで聞くのが丁度良い)は、何時の間にやら自分がヒーローになっていて、何時も悪者は私。最後の方の頃はあることないこと私のせいになって、ケンカに近いことにもなっていました。
 で、年をとると年々物忘れがヒドくなり、最後ブチ切れちゃった。オマケに金に汚くなったしね。
 だから辞めちゃった。でも後悔はしていません。

 一つ学んだこと。それは人間の記憶力はアテにならないこと。証拠がないと結局、言った言わないのケンカになること。人は自分の感情とセットで記憶するから、必ずしも私と同じ記憶を持っているとは限らないこと。

 人間の記憶ってそんなもんなんですよ、多分。