e-Taxで申告する高橋英樹さんのテレビの映像を見ながら「確定申告開始」を知りました。

 普通の方は「今日から開始だから、では早速」ってことはない。人間って嫌なことは後回しにするのが世の常であり、計算しないといけないとか書類をまとめるってことは特に遅い。会計事務所当時はそんなことで本当に苦労しました。一番頭にキターッのが3月14日の昼にヒョコヒョコやってきて、先生と紹介してくれた方とヘラヘラと話している新しい顧問先が話し終えた途端、私に手渡したのがサンタもビックリのゴミ袋にタップリ入ったレシートや領収書類。ゴールが見えてきた矢先に1から始めないといけない作業が加わって、皆で愕然としましたね。顧問先が帰った後、「あの野郎、ぶっ殺してやる!」って本気で思いましたもん。毎日10時とかに帰っているし、神経も可笑しくなっているし、疲れ果てているので、見え始めたゴールが消えてなくなるような感じになるから仕方がないんです。だから、会計事務所への書類提出は早めにしましょうね。毎年「今年はちゃんとしますから」とか何とか言って謝るだけで毎年同じこと繰り返しているあなた、そのうち呪われますよ(ウソです ^^;)。

 あっ、そうそう、一番頭に来たのが「当日来た」人もいたよなぁ。申告書のチェックも終わりダンボールに詰めた申告書と郵送手続きの封筒を出すだけになり、お昼はお寿司を取って「お疲れ様でした~♪」ってお寿司を口に入れた途端に「その方」はやってきた。それも書類をまとめられなくて、仕方がないから通帳の売上だけ計算して、経費は白色申告だったこともあり、税務署のガイドラインのパーセントを掛けて全額雑費でドンと書き込んで提出したこともあったなぁ。

 困ったチャンほど必ずって言っていいぐらい「手土産」を持ってこない。愛想良く、人当たりもいいし、素直に謝りもするが、反省の色なし。お蔭ですぐに謝る人を私は信用できなくなった(これは会計事務所に勤めてしまってからのこと)。個人的には手土産を持って行くのは保険だと思っています(人間なんで貰ってしまうとチョットの無理は聞いてしまうから)。出来ることならケーキなどの生ものではなく、少し日持ちのするモノ(煎餅、焼き菓子)とか緑茶なんかがいいです。3~5人ケーキを持ってこられた時には困りました。前日も翌日もケーキが来るので、晩御飯代わりに3個食べても食べきれなくなり、どっか体がおかしくなりました。

 で、我が家も本日、会計事務所へ書類提出となりました。会計事務所とは言ってもハンコだけで何もしないので、節税として「専従者給与(青色申告者のみ許された、事業に専念する家族の給料)」で調節することの相談と、青色申告会(納税協会は関西圏のみの会で、青色申告会に入会しているとテキトーにメリットがあるらしい)の会員シールを前年は貼らずにそのまま書類と一緒に帰って来たので、e-Taxでも貼る場所があるからチャンと貼って下さいとお願いすることの2点の用件ぐらいかな。実を言うと税理士さんにはもっと節税できる方法を教えて頂きたいんですが、対応は事務員さんしかしないし、当の税理士は出て来ない、申告書の中身は記載漏れ(借主の明細書の住所がないとか)などがあり、チョイチョイ頭に来ています。明細書としてキッチリ何でも出しているのですが、中身を全部見ていないのか、高齢の事務員の為、見ても見た記憶がないのか、本当に困っています。

 私が望んでいる税理士さんのお仕事は、1、節税2、設備投資を含めた資金繰り3、修繕費の効率的な計上の仕方などですが、事務員さんレベルじゃ答えられないから、こっちで判断するしかないし、困っています。

 まぁ、とにかく早く書類をまとめて会計事務所へ持ち込むことが大切です。素人が「何時も通り」って思っていても、玄人から見れば「大問題」が発覚することもあります。特に自宅の名義が変わった(お金が動いたのではなく、書類上離婚して妻に名義が変わったなど。勤めていた時に実際にありました。)、生命保険の解約があり、自分では「払ったお金より戻って来るお金が少ない」と思っていても掛け捨て部分が大半で、実際には申告をしないといけない状態だった、専従者給与を貰っている妻が何時の間にかパートに出ていて、専従者給与の取り消しの対象になっていた(専従なので専従でなくなると、その月から取り消し)など、思わぬ大問題が発覚することもシバシバ。

 元、会計事務所の職員として「早く書類は持ってきて!」とだけ言いたいです。