JR西の本社前、少し雰囲気が変わりました。

 尼崎の脱線事故の後(事件の余韻が冷めていない頃)、出勤する社員の中から笑い声が聞こえたりしたこともありました。この時はさすがにビックリしました。

 その後、車輌の抜き取り事件などの後、本社前に一人の社員が「おはようございます」と声をかけるようになります。その姿は「猫背で、滑舌も悪く、お辞儀も首だけが曲がっている」のです。それも何時も同じ人で、更に悲壮な声を上げながら、その姿が見ていて何か可哀そうで。その後、アンケートなどで意見を書く機会があって「お考え直した方が良いのでは?」と書いてしまいました。ついでに頭に来ていることをもボロンチョに書きました。

 そしたら昨年頃から変わったのです。私の意見を聞いてくださたのだとは思いませんが、現在はクールビズからキチンとスーツを着て、姿勢も正して「おはようございます」と社員を迎え入れているのです。現在は二人の方(以前の方とは違う方です)が立っていらっしゃいます。昨年、以前は猫背で挨拶されていた方がスーツを着て、気合を入れて立ち向かう姿を目にしました(同一人物とは思えませんでした)。以前はお一人だけ頑張っているような感じでしたが、今は交代でされているのでしょうか?従業員の皆さんが気合を入れ直してビルに入って行かれるお姿は本当に見ていて素晴らしいです。インストラクターの方から見れば「もう少し腰から曲げて挨拶を」って仰るかも知れませんが、以前のように「させられられている」から「する」に変わったお気持ちが良く伝わりますし、雰囲気が全く違います。最近は「頑張れ!」って応援しております。

 それと、先日、大阪駅近くになった時、乗り換えの御案内のアナウンスが流れますが「この先もお気をつけていってらっしゃい」と流れた時には何か新鮮さを感じました。「行ってらっしゃいませ」の方が良かったかもしれませんが、皆さん御自分の言葉で工夫された内容をおっしゃっていますので、マニュアルにない心のこもったお言葉で「なるほどな」って朝から嬉しくなることもあるんですよ。

 よく「安全への取り組み」とかでポスターを目にしますが、一人一人の取り組みの方が真実味があるな、って感じます。皆さんの取り組みから参考にさせていただいています。これからも頑張って下さい。