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 日本テレビ系列全国ネットで1987年~ 1989年に放送された番組で、ニュースが取り上げる前に問題を取り上げ、関係者を呼んで徹底討論する番組でした。結構、面白くて真剣に見てたんですよ。

 その番組で一番覚えているのがプロ野球の「FA」と「看護婦(当時は看護師とは言わなかった)問題」でしたね。

 バブル当時の看護婦は3K(キツイ、汚い、危険の頭文字を取った言葉)の代表格と言われ、看護師不足が問題化し始めた頃でした。番組では日本の一般的な看護師とイギリスの看護師の普段の仕事の映像を見て比較、看護師の国家資格の在り方、フィリピンなどの外国人を受け入れること、など今から20年以上前とは思えない、かなり突っ込んだ内容で、今放送しても充分古くないものでした。
 ゲストとして当時の看護師のNo.2の方他が来られ、討論番組なのにゲストの方々は必死になってメモをとっていらしたのが印象的でした。
 日本人の看護師は「旅館の仲居さんが大半プラス看護の仕事」と言われ、イギリスの看護師は「日本と同じ位の給料なのに余裕のある仕事をしている」と仰ってました(そをな感じの言い方だったと思います)し、番組内容もその形に沿った内容で進行した感じでした。

 イギリスの病院では看護師は「医療の知識を持った権威ある人」として取り扱われていました。イギリスの病院システムは「看護師以外の人が出来ることは、看護師以外にやってもらう」のが当たり前。掃除、ベッドメーキングなどは普通の人がされていました。だから看護師がする仕事は「医療行為」のみに限定されていました。あと看護師の仕事は患者の自宅訪問とか医療アドバイスなど、医者に継ぐ医療従事者として大切に扱われているのだと感じました。

 それから20年以上後、ようやくイギリスと同じ医療従事者としての看護師「特定看護師」が誕生したんだと、先日、朝日新聞で特定看護師の仕事ぶりを拝見し、嬉しく思いました。「3K職場」からの脱出、「医療従事者としての地位の確立」、「なりたい職業の上位ランク入り」が日本の看護師の今後の使命だと感じております。特定看護師の今後の活躍を期待しております。