10月1日、素晴らしい番組に出会いました。

 本当に「たまたま」見ていたのですが、内容が良くって・・・その番組名は「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」。笹野高史と岡本信人という主役より存在感のある名脇役2人がゲストでした。

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 参考になったのは名脇役は主役のために、主役は皆のために気を使うこと。人にはそれぞれ「役割がある」んだなぁと。役作りにかける勉強量、そこから生まれる想像力。監督から自分が掴んだ人物像と違う人物像を求められても、「なるほど」と受け止められるだけの力量。役者って、芝居って奥が深いなぁと感心しました。まぁ、そこそこでいいのであれば「そこそこ」だし、追求すれば「奥深さに気付く」んでしょうね。どんな仕事でも一緒だなぁって感じました。

 私がこの日一番参考になったのは、心ゆさぶるトゥルーストーリー「街の電気屋、生き残り大作戦!」。大手家電量販店がまわりを取り囲むように乱立する地域で、ほぼ定価の値段で売れる電気屋さんの秘密でした。それも売上が下がっても従業員を解雇せず、立派に経営が成り立っているとのこと。内容が内容なので正座して見てしまいました。

 大事なことは「身近な人を大切にする」ということだと思いました。まず、近所の方のリスト以外は全て破棄。近所の家を訪問。そして「何かお役にたてることはありませんか。何でもします」という姿勢。頻繁に訪れると「家の留守番」や「犬の散歩」などを頼まれるようになり、次第に電気の修理、そして家電の買換えをして下さるようになりました。買換えして下さるまで約1年。スゴイの一言です。

 私が学んだのは、最近は「合理化」で「安く提供」することが当り前の世の中ですが、何か忘れていることはないか、と感じてしまったことです。「合理化」のおかげで、年配者無視の社会システムになり、「安く提供」のために質の悪い店員を配置していたりしていませんか?パソコンで保存できるようになったから、書類の取り扱いが雑になり、事務はシステム化したおかげで責任感ゼロの社員を輩出し、費用対効果という名目で簡単にモノを捨てしまう・・・本当に納得いかないことばかり。

 それと、社長の素晴らしさは、今でも要望があれば犬の散歩もするし、遠方のお客さまからの依頼は断ることです。この徹底さが気に入りました。

 商売の原点、そんな感じがしました。