今日は趣向を変えて、THE AKFEEのコンサートについて。

 昨日から2daysの大阪のライヴ。行くまでは大変。用意が邪魔くさいし、会場はファスティバルホールが工事中のためグランキューブ大阪(大阪国際会議場)へ行くのが面倒なところにあるので憂鬱。本当に好きなのに行くまでは気分が乗りませんでした。

 まぁ行ってしまうと、そんなことはすっかり忘れたかのようにノリノリ。アルフィーの御三方の顔を見たら疲れは吹き飛んでしまいました。彼らは何とも言えない魅力がありますね。普通のアーティストと違って姿を見たら安心感があり、変な緊張感がない。コンサートに集中できるけど、気持はリラックスしている感じ。自宅にいる感じに似てるかなぁ。

 昨日の高見澤さんは少し壊れていまして、珍しく声がかすれたりしていました。コントでもミスしました(何時ものことなので、特になんてことないです)。MCでもミス(これもいつものこと)。

 結成35年、超ベテランです。ベテランってキャリアがあればベテランなのか。彼らを見ているとベテランとはミスの処理が上手いことだと思います。もちろん歌や演奏は抜群に上手い。上手い人はザラにいると思うのですが、長く続けられる人はいないのです。ずっとファンがついてきてくれる、これも普通では難しい。彼らはよくミスをするが、決して動じないし、舞台をダメにしない。一人がミスをしても他の2人がカバーする。ミスを上手く笑いに変え、更に魅力を増すのです。

 これは彼らが舞台の全てを理解していることだと思います。それはキャリアだと思います。でもそれだけでは人は付いて行きません。常に新しいことにチャレンジしています。それは音楽だけでなく、本、テレビ、ネットなどあらゆるものです。それと苦労の数も多かったので人一倍の気遣いや思いやりの心があります。

 その一つが「今日、生まれて初めてアルフィーのコンサートに来た人」って言って手を挙げてもらって、メンバーの方が「ありがとうございます」っておっしゃって、ファンの皆で拍手して歓迎します。それと、1階奥、2階、3階にも気を配ることを忘れないことです。話す時は周りに気を配って、時にはネタを変え、お客さんにツッコミを入れたりします。どれもこれも簡単なようですが案外難しいと思います、ずっと変わらないで続けることは。

 メジャーになって20数年経ちますが、彼らのスタイルや人間性は本当に変わりません(少し天狗になていた時期はありますが)。事業部長が「サービス業は人間性が大事なんだ。多少、知識、技術があるからっていっても最後は人間性が大事なんだ」とよく仰っています。アルフィーを見ていると本当にそう思います。

 それとファンが彼らを支える力の凄さも実感しています。彼らが今までやってきた気配りや心配りなどの成果であると実感しています。先日も事業部長が仰った「上の者は下の者に支えられて存在できるのだ。下の者に対して自分が出来る精いっぱいのことをしろ。そして精一杯の思いやりの心を持て。精一杯の気遣いをせよ。」という言葉、たぶん彼らは知らず知らずのうちに実行されているのではないでしょうか。

 そしてこのことをお話ししても、笑ったり、面白い話をしてはぐらかしたりしてしまうでしょうね。

 私とはお互い立場も仕事も全く違う処にいるけれど、初めて見た25年前から何時も私の人生の手本です。