飲酒運転・無免許運転事故時の補償は? | コルヘイロのブログ
2023/5/7

交通事故による被害というのは思いがけずやってくるものですが、その相手が飲酒運転や無免許運転などの違法運転であることも珍しくありません。

実際に、毎年のように3万件以上の酒気帯び・酒酔い運転、無免許運転が記録されています。

なお、自動車保険は被害者救済を目的としているため、加害者が飲酒運転であったとしても、自動車事故で人がケガを負った場合には自賠責保険や対人賠償保険(任意保険)が適用され、保険金が支払われます。

また、被害者の自動車や建物などに損害を与えた場合には対物賠償保険が適用されます。

さらに、飲酒運転の車の同乗者がケガをした場合でも原則として、自賠責保険や対人賠償保険、それと被保険車が人身傷害補償保険や搭乗者傷害保険に加入していた場合はそれらの保険も補償の対象となります。

ただし、運転者が飲酒運転であったことを知っていた場合は保険金が減額されることもあります。

なお、運転者自身の損害を補償するための保険である人身傷害補償保険や搭乗者傷害保険は運転者の過失の有無は問うていませんが、飲酒運転や薬物使用運転での事故による損害は補償の対象外としています。桃瀬りか

同様に、自車の損害を補償する車両保険からの保険金も支払われません。

要するに、飲酒運転で救済されるのは被害者だけであり、飲酒運転をした本人に対する補償は一切ありません。

この考え方は無免許運転でも当然変わりません。

無免許運転の車によって被害を受けた人は自賠責保険や対人賠償保険の補償対象になりますが、運転者本人は何の補償も得られません。

ところで、任意保険というのは補償の対象外となっている運転者が起こした事故では保険金が支払われません。

例えば、運転者が本人若しくは配偶者限定であった場合、限定者以外の人が運転中に起こした事故に関しては、飲酒運転や無免許運転に関わらず、保険金は支払われません。

従って、その場合は自賠責保険のみからの補償になります。

ちなみに、人身傷害補償保険に加入していると、契約者とその家族は被保険車に搭乗中のみならず、バスやタクシーに乗車中、または、歩行中に遭った事故による損害も補償されます。

また、賠償保険と違って、示談が成立していなくても保険金を受け取ることができます。


1| 2|3|4|5|6|7|8|9|10|11|