2日目、日曜日です。

ルートはこちら。

畦ヶ丸を出たら大界木山を越えて城ヶ尾山へ。

そこから南下をすると信玄平があり、更に南下して川沿いへ下ったところが地蔵平。

ここは昔、このあたりで林業を営んでいた方々の集落があった場所らしいです。

ここから沢沿いに林道を南下し、途中で山へ入って行き、二本杉峠へ至り、

車を駐車してある中川橋の少し北側の上ノ原に下山する・・・ と言うルートです。

 

 

当初予定通り、同行者のうち1名、クロちゃんは家族サービスがあり、来たルートをそのまま帰って行きました。

この判断は正解だった・・・ と後に僕は語る(笑)

 

歩き始めてすぐ山を下っていくと、丹沢名物のスパッと切れ落ちたルート登場。

仕方が無いことだけど、どんどん崩れて行くね、丹沢は。

 

 

 

途中、見晴らしが良い場所で南側を見ると、どーんと箱根が。

右のほうの市街地は御殿場。 左の方は小田原です。

左上のほうには海や大島まで見渡せて、冬山登山最高!となります。

 

 

 

大界木山と富士山を背景に・・・ 富士山が木で隠れてしまいました。

 

 

横浜市水道局の立てた看板なんですが、みなさんはどう思いますか? これ。

見やすくて良いのですが、何だろうなぁ。

お葬式かよ!

とつっこんでしまいました。 嫌いじゃないぜ(笑)

※看板の目的である方向指示を確実にやれているので、看板としては優秀だと思います。

 

 

 

 

そして城ヶ尾山。

地理院地図だと南下するルートは峠から行くのですが、城ヶ尾山には三角点もあるし・・・

ではなく、こっち側から尾根伝いに下った方がわかりやすいそうです。

 

 

 

 

ここのルートがあまり人が通っていないらしく、見ての通り橋が斜めに落ちかかっていたりして、

実に危ない場所が多い。

けど静かで大変素晴らしいルートでもありました。

 

この橋は僕もおっかなびっくりしながら通過しました。

斜めだし、苔むしてるし、朝露で滑るんですよ・・・

気をつけて渡りました。(落ちたら結構滑り落ちる羽目になるはず。)

 

 

 

歩かれていないルートと言う事は、道が落ち葉で不明瞭って事でもあります。

前を歩くモッサンも苦労しておりました。

 

 

 

標高をぐんぐん下げていくので、富士山も見えなくなって行きます。

右側の山は菰釣山。

 

 

 

そして信玄平。

その昔、武田信玄が小田原攻めをする際にここを通過して幕営した・・・のかな?

一番凄いのは大量の物資、それも食料や宿泊道具だけでなく武器なども運んだのでしょう。

そういった兵站の凄さが武田軍にはあったのかなぁ?としみじみ感じる訳です。

中仙道や東海道といった巨大なルートではなく、こんな山の中にルートを生み出してしまう。

その体力と言いますか、とにかくパワーを痛感させられた行程でもありました。

 

 

信玄平と手書きで書かれた立て看板、既に単なる棒ではありますが、

昭和64年製でした。

レアだなぁ・・・

 

 

ぐぐーっと下って沢沿いへ。

水量が結構多く、渡るのに場所選定で結構迷いました。

最後は勢いでホップステップジャンプで渡りました。

渡った場所がこちら、地蔵平です。

この付近に昔、林業を営んでいた方々の集落があったのだとか。

 

 

その方々の末裔が、今も祠を維持、管理されているようです。

お供え物が供えられてました。

左の石の看板は平成に建てられたもの。

祠の中に建立した頃の木の看板もありましたが、私には字が読めずでした。

 

 

ここからは林道をしばらく歩いて南下していきます。

もう落石祭りです、集落が無くなって時間が経過したからか、巨大な落石は放置をされ、

車の通りぬけは不可でしょう。

途中大きく崩落した場所があり、そこは通行止め。

川沿いに下りる階段があって、降りて歩いて通過です。

 

川から登った場所に橋があり、ここから登山道へ再突入です。

ここから二本杉峠へ向かうルート、ここがこの日の核心部でありました。

と言うのも、このルートは地理院地図に記載はあるものの、ほぼ歩かれておらず、廃道同然。

個人的にはですね、よほどのことが無い限り、このルートは歩かないほうがいいと思います。

随所に赤テープはあるのと、多少の踏み跡はあるので、あまり迷わず歩けます。

ただ写真の場所は本当に怖かった。

今まで歩いてきたルートで、ベスト1か2位を争う怖さでした。

理由は・・・

・右下に沢があって20~30mは切れ落ちてる。 落ちたら掴る木とか何も無い。

・左側は岩だけど丹沢特有のボロい岩で掴んでも意味が無い。 ホールドできない。

・足元は靴1足置けるかな?の幅しかない。 しかも地面は土で、いつ崩れるかわからない。

・ロープも鎖も何も無い。

 

と、完全に運の要素が強く感じられ、あまりにも危険度と高度感が高く、ビビリまくってしまいました。

 

 

たぶんこの辺。

同行したモッサンも、登りならまだしも、下山でこのルートは歩きたくない。

ときっぱり言っておりました。

本当に・・・ このルートをまた通ると言われたら、僕は全力で拒否すると思う(笑)

 

 

ここを抜けたら、あとは二本杉峠まで登るだけ!

登った峠には張り紙がしてありました。

ええ、このルートを通って下山は絶対にしてはいけません。

 

 

のんびりと登山道を下っていき、ミツマタのつぼみとか見ながら歩いていると林道に到着です。

 

 

駐車場まで15分ほど歩いて、一気に帰宅!

いやぁ~疲労感はそれほどでは無かったですが、最後の最後、とにかく怖かった印象です。

西丹沢、あまり人が入らないってこともあり、ときおりヤバいルートが牙を剥いてくるので侮れません。

もしこのルートを歩かなければならない時は、1歩1歩確実に踏んで歩いても、本当に全体重かけても大丈夫かな・・・?

と、おそるおそる確実に歩くようにしましょう。

それか素直にロープか鎖が追加になってから行くべき。

 

以上であります!