どうもおばんです。
先週金曜日から日曜日にかけて、北アルプスの燕岳、餓鬼岳へ登山しに行ってきました。
もともと夏休みころに行く予定だったけど、雨だったり緊急事態宣言だったり・・・
二度の延期を乗り越えての登山決行となった訳です。
とは言え、今回も台風16号が怪しい経路で接近しており、数日前まで予断を許さない状況でした。
2週間前の米軍台風予想。 完全に本州縦断ルートで来ると思いました。
金曜日。
朝9時に安曇野のスーパーマーケットで待ち合わせなので、ミニで行くなら4時間前・・・
朝5時ちょい前に出発。
関越は雨で、千葉県のはるか南側を通過中の台風から離れていく方向にもかかわらず、
徐々に強くなっていく一方。
こりゃカッパ着て登るのかーとテンションは下がる一方でした。
上信越道に入り、更埴ICを過ぎる頃には雨が止み曇り空へ。
とは言え重い雲が頭上にはかかりっぱなしなので、テンションの低さは相変わらず。
安曇野に到着をし、同行する先輩と一緒に買出しを済ませ、ミニは神社にある登山者用駐車場へ。
先輩の車に乗って林道をかけぬけ、中房温泉駐車場に到着。
準備あれこれやって10:40、出発です。
登るルートは合戦尾根、こちらは北アルプス三大急登と呼ばれているとか!
昔っから三大急登系が好きなんですよねえ。
2時間ほど登ったあたり、確か第二ベンチだったかな?
まだ雨は降ってこずなので、このまま降らずに済んでほしい・・・
合戦小屋に到着する15分ほど前から雨脚が強くなり、ついにカッパ装着。
合戦小屋で少し休憩を取って出発。
2488m地点の三角点でも休憩。
雨は止んできたけど曇り空は変わらず・・・
でも先に燕山荘が見えてきた!
15:45ころ、燕山荘に到着。
めっちゃ広い。
コロナの影響か、1室(4人並んで寝る小部屋)に2人で泊まれる好待遇でした。
晩御飯。
ご飯、お味噌汁は食べ放題。
美味かった。
夜中の3時過ぎ、展望台でちょこっと天体観測。
猛烈な風が吹いていて寒すぎ~なのと、雲が出てきちゃったので早め撤収。
そして二度寝。
朝5時に目を覚ましていそいそと準備して朝のお散歩に出発です。
向かった先は蛙岩。 カエルイワではなくゲエロイワ。
何でもツンツンした部分がカエルのギョロっとした目に似てるから蛙岩なんだそう。
でも言われてみないと見えないかなー。
後ろに見える雲をかぶった山は槍ヶ岳、北アルプスの人気者ですな。
尖った山頂の右側に見える小さい尖った部分・・・が小槍です。
アルプス いちまんじゃく
こやりの うえで
アルペンおどりを
さあ おどりましょ
でしたっけ?
あんな尖ったところで踊るとか・・・(有名な小ネタでした
だってほら、イルカ岩。
こっちのほうがイルカっぽいでしょ!
あと鳥海山で見たクマも似過ぎ。
あ、蛙岩まで往復で1時間弱かかったので、山荘に帰った後で朝飯食べて出発しました。
イルカ岩は燕山荘から燕岳に行く途中にあります。
たぶん燕岳(つばくろだけ)山頂からの景色。
この時間帯になると雲は晴れて、見ての通り槍ヶ岳も綺麗に見えました。
2723m地点、北燕岳なのかな?を通過すると一気に人は少なくなります。
といいますのも、ここから先に行くと、餓鬼岳に行くか、東沢乗越から中房温泉に下るかの
2択になるからです。
ここから先、東沢乗越まで人に会う事はありませんでした。
ナナカマドが黄色く色づいていて綺麗だな~
途中で見かけたチングルマの綿毛、種かな。
ピンク色の絨毯のようになっていて、超感動した。
超かわいい。
10時ころ、東沢乗越に到着。
北燕岳から450m近く降りてくると言う・・・
このあと登り返しが必要ってことです。
ここからところどころに餓鬼岳小屋の看板?があちこちに出てくるようになります。
よくきた!
東沢岳に登る途中、標高が高くなってきたせいか、ナナカマドがすでに散ってた。
なので地面は真っ赤な絨毯状態に。
これまた綺麗だなぁ~
東沢岳には11時20分過ぎに到着。
燕岳方面(写真左側)は雲が出てきてしまって景観が得られず。
北側を見ると同様。 写真の右側、東側の斜面は雲がかなり発生していて、この日は消える事はなかったです。
東沢岳から東側、東餓鬼岳方面の景色。
本当は富士山や南アルプス、八ヶ岳が綺麗に見えたはず・・・
東沢岳からケンズリを迂回して餓鬼岳へ向かいます。
ちょうど森林限界の狭間を行ったり来たりするので、かなり楽しく歩けるルートです。
具体的には森林限界の上側は岩歩きを。
樹林帯は写真のように面白い木が見れたりして。
生命力凄いなあ~
とは言え油断禁物。
右上に見えてるのが同行者なんですが、まぁ落ちたら死ぬわなって場所が多い。
稜線側を歩くときは、こんな感じの岩の横を歩いたりする場所が多く、
ハシゴや、写真のような木で出来た足場だったり。
ここはチェーンほしいなーってところに無いのが普通だったりで、北アルプス危険!
ってことを再認識させられた登山でもありました。
この辺は動画撮影してたので、おいおいアップします。
アップしました。
ケンズリを迂回した先に、餓鬼岳が大きく見えてきました。
あの山頂の少し下に山小屋がある! あとちょっと!
ってところで小雨がパラつき、雷鳴がとどろき・・・ 急いで向かいました。
晩御飯。
何故かちらし寿司、おでん。
超美味いんですけど・・・ 餓鬼岳小屋の晩御飯、マジ美味しいんですけど・・・!
夜8時過ぎには寝ちゃったので、朝の4時過ぎには起床。
夜中、すでに筋肉痛で太ももが痛い・・・
夜明けを見に餓鬼岳山頂へ。
雲海は出てるけど高い雲は無く快晴。
太陽があがっている山は浅間山。 ちょうど浅間山から太陽があがった!
右端、富士山の右側は南アルプス。
富士山の左側は八ヶ岳です。
太陽の左側は四阿山(あずまやさん)
画面左側のほうは高妻山や戸隠山付近だと思われます。
北側にカメラを向けると、画面中央付近、遠くに見えるのが剣岳。
あまり見た事が無かったので、どれどれ?と何度も聞いちゃいました。
針ノ木岳の方がツンツンしてる。
画面右端の猫耳っぽい山は鹿島槍ヶ岳。 登った山だ!
南側にカメラを向けると、槍ヶ岳は頭の先っちょ付近が見えてるだけだけど、すぐにわかります。
歩いてきた稜線、ケンズリが中央付近。
槍ヶ岳から左側手前あたりが燕岳です。
燕山荘が目立つので、すぐにわかるようになりました。
槍ヶ岳から右側、西側の山々です。
このあたりの山脈を裏銀座と呼び、それはもう山深い・・・
双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、野口五郎岳、烏帽子岳・・・は見切れちゃってると思う。
烏帽子岳も特徴がはっきりしてるから、遠くから見てもわかりやすいです。
(すぐ横にニセ烏帽子岳と言うかわいそうな名前の山があるとか)
あいほんのパノラマ写真。
景色、いくら見ても見飽きず、ずっとここで見てたいわぁー・・・でしたが、
惜しくも下山せねばなりませんので、準備をして下山開始です。
何と!
昨日長時間かけて歩いた東沢乗越まで戻り、そこから中房温泉に向かわなければならないと言う・・・
とは言え標高的には下山傾向なので、さくさくと歩いて東沢乗越まで戻れました。
凄い木シリーズ。
たぶん何かの拍子に倒れ、そのまま枯れることなく育ったのでしょう。
踏まずに跨いで通過しました。 がんばれ。
快晴の中、最高の景色を見ながら鎖場や岩場を歩いていると変なテンションになりますね。
東沢岳の北側、2508m峰から見る餓鬼岳、ケンズリ。
東沢岳まで行くと2508m峰が邪魔をして見れなくなるので、2508m峰から写真を撮っておくのが良い写真になると思ってます。
手前のでっかい山がケンズリ。 剣ズリとも書いてあるので・・・何と無く険しい山なんだろうなと。
実際のルートは左側の樹林帯の中を歩いていくのでご安心を。
画面右側の高い部分が餓鬼岳です。
東沢乗越から中房温泉へ向かうルートが手ごわいです。
ここは・・・ かなり手ごわい(笑)
と言うのも乗越から降りるところは300m一気に標高を下げるんですが、
九十九折にしようよって言いたくなるレベルで急登。
しかもベースになっている岩が花崗岩で、小さい砂状なもんだから、滑る滑る。
道の脇に生えている熊笹をつかんだりしながら下る場所もかなり多かった。
下った場所、1900m地点あたり、地理院地図だと何も無いけど写真のように川が流れてます。
ここで少し早めのお昼を。
あと数日ぶりに目いっぱい水を浴びて、頭と顔だけでなく体を拭いたりして。
ここで後から来たカップルに見られてしまい、これはもう、おじさん、見苦しいものをお見せしました・・・状態でした。
ここからは川を何度も渡ったり、砂防ダムを高巻きすべく登って下ったり・・・
いや、ほんと15m単位での登り降りが連続するんですよ。
ここのルートは結構ハードでした。
ピンクテープは要所にあるので、それを探しつつ歩くのは楽しかったです。
15時過ぎ、中房温泉に到着です。
秘湯を守る会なんだ! いつか泊まりに来てみたい。
駐車場について帰り支度をしていて、ふと山を見たら・・・
鉄塔の右側の山は有明山で、その右側に見える平らな山はケンズリかな?
餓鬼岳も見えてそうな気がする。
安曇野市、大町市は北アルプスの山々が見えて、本当に良い場所ですね。
燕山荘で購入した山バッチ。 リミテッドエディション!
餓鬼岳小屋でも買おうと思ったけど、1000円は・・・ ビール600円に対し高額過ぎるよ・・・
ってことで初めて山バッチを買うのを思いとどまってしまった。
そんな良い思い出も出来たとか。
以上であります。