ぬけるような青い空を思い出す『夜になるまえに』 | 2012年も邁進! 女子力UPの日々~めざせ社会復帰~

2012年も邁進! 女子力UPの日々~めざせ社会復帰~

映画と雑誌と本が好きな30代女子です。2011年4月に男の子を出産しました。今は育児がメインの生活ですが、社会復帰をして自立をしたいと強く願う日々です。時間はかかるけれど、‘とある夢’への道のりを少しずつでも近づければと……

夜の八時半ごろは、いつも音楽を聴きながらリラックスをする時間。

といっても、“お気に入りのハーブティやカフェインレスコーヒーと一緒”なんて優雅さからは程遠くて、ライトダウンした部屋の中で
1歳の長男をおんぶしながらの音楽タイム。

‘早く寝てくれ~’と念じながら
暗い部屋でたちながら揺ら揺らとゆれている私の姿は
はたからみると奇妙で怖いであろう。
こんな私の子どもの寝かしつけのバックミュージックになるのが
『Before Night Falls』のサントラ。
直訳通りので、邦題は『夜になるまえに』

この映画は、カストロ政権下において、
ホモ・セクシャルであるため迫害されたレイナルド・アレナスの自伝で、
監督は、『潜水服は蝶の夢を見る』でカンヌ映画祭監督賞をとったジュリアン・シュナベール。

主人公がカストロ政権下で迫害されアメリカに亡命したという経歴からもわかるように
カストロや、チェ・ゲバラなどの左翼的とは対極に描いている作品ですが、
刹那的で、赤道直下の激しい空気感が作品全体に漂っていて、
熱いパッションというか、自分の内部にくすぶっていた火の粉が
再燃するような感じで、
この気持ちどう対処をしよう……なんて、勝手に妄想をしながら
子どもを寝かしつける日々。

そして、音の旋律を耳にするたびに
赤道の国ならではのぬけるような空の青さの映像が
まぶたの奥からよみがえってしまい、
胸にさざなみのよう切ない感情が押し寄せてしまい、
一人で浸る日々。

こんな私のゆれる想いを知ってか、知らないふりをしているのか
長男は背中で寝息をたてながら寝入ってくれます。




夜になるまえに ― オリジナル・サウンドトラック
夜になるまえに ― オリジナル・サウンドトラックサントラ トリオ・マタモロス ソノーラ・マタンセーラ ボラ・デ・ニエーペ カーター・バーウェル ファイルーズ ワヤベーロ オルケスタ・アラゴーン エルネスト・レクオーナ ベボ・バルデース ベニー・モレー

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