オレは、アペティグマという名の新種の熊。 -114ページ目

オレは、アペティグマという名の新種の熊。

オレは、アペティグマという名の新種の熊。
略して熊ブログへようこそ(・囚・)

自分が凄いと思った事や
面白いと思ったこと

好きなバンドの話など
色々なテーマで書いてる。

何、熊ブログのくせに
背景が犬!?

・・・小さいことは気にするな(・囚・;) 

これはビアンコとパトリッシュが出会った頃の物語


――2010年6月12日
志武中学校(通称シム中)

転校生が来た。熊だ

「どうも。霧崎・スチュワート・ビアンコです」

そいつはやる気無さげに言った

「さ、ビアンコくん。真ん中の列の1番後ろ。レオナルドくんの隣が君の席だ」

と先生に言われると、床に目線を落としたまま席まで歩き、席についた

――その日の授業の合間の休み時間のこと

「あ?てめぇ、ぶっ飛ばされてーのかオイ」

ビアンコが怒号をあげる

「上等だやってやろうじゃねぇか」

どうやらレオナルドとビアンコの間で何かトラブルがあったようだ

レオナルドは頭に血が昇って血管が浮き出てる。やる気だ

だが、クラスの全員はこう思った
(レオナルドくんがヤバイ……!)

ビアンコがただならぬ殺気を発していたのだ。だが、レオナルドは頭に血が昇ってこれを感じれず

ビュッ

レオナルドの先制パンチ

パシッ

「え!?」

目を真ん丸にして驚くレオナルド。それも無理はない、自分のパンチが捕らえられたのだ

ビアンコが手を上げた瞬間

「ひぃぃぃぃ…」

レオナルドは体を丸め、頭を抱えた

ビアンコは静かに手を降ろし

「んだよ、クソが」

席についた

ケンカが始まるあの時の殺気を見たクラスのみんなは、誰も話しかけられなかった

だが、ビアンコも話しかけなかったのだ。ガキ大将なんかは暴力に物を言わせて無理矢理仲間を作るケースが多いが、ビアンコは違かった。ずっと1人でいたのだ

ある日の昼休み

『ビアンコくん』

「ん?」

パトリッシュが話しかけた

(バカだろ、あいつ殺されんぞ)
クラスのみんなは思った

『一緒にメシ食わない?』

「好きにしろよ」

パトリッシュは質問責めをした。ビアンコから色々なことを聞き出そうと思っていた。仲良くなるために…

だが、全ての質問に「知らねえ」「興味ねえ」でビアンコは返した

だが、ある質問がビアンコの中で引っ掛かった

『パンクやメタルって聴いたりする?』

ビアンコは思った。
(こいつとなら、美味いメシが食えるかも…!)

そして答えた
「EOTD知ってるか?」

EOTDとはEACH OF THE DAYSのこと。日本のメタルコアバンドだ

今までにも自称パンク、メタル好きはいた。でも、奴らは全員EOTDを知らなかったのだ。

だが、こいつは違った

『知ってるよ!』

だが、まだビアンコは心の扉を開けなかった。知ってる!って言うだけの知ったかも今までにいたのだ

でも、明らかにこいつは違った

『ドラムの女声とか、パーカッションの合間に入ってくるピッグスクイールとか良いよね!』

(こいつ本物だ!)
とビアンコは思った

ビアンコは喋りまくった。恐らく人生で1番喋ったであろうくらい、喋り倒した。パトリッシュのはうんうん。と話を聞いてくれた

ビアンコは放課後、家に帰って泣いた。本物のパンク、メタル好きに会えたことが嬉しくて。一緒にメシを食える友達が出来たのが嬉しくて。そして何よりもパトリッシュの対応が嬉しくて。

泣いて泣いて泣いた

孤高の熊はこの日独りじゃなくなった

人生で初めて学校に行くのが楽しいと思えた

つづく