短編小説・時の部屋 | coldmanのオモチャ箱

短編小説・時の部屋

KYの部屋は、壁一面に時計が掛かっている。高速回転している時計があるかと思えば、一秒一秒がゆっくりゆっくりと時を刻んでいる時計もある。


時計に触れれば、その時計の時間の速さにあわせて周りのものが動く空間に瞬時に入っていける。


KYは、高速回転している時計に触れてみた。
次の瞬間、KYは不思議な光景を目にした。

太陽の動くスピードがめっちゃ早く、夜が明けたかと思ったらあっという間に昼間になり夕方になり夜になった。

周りの人は光のようなスピードで動いているし、「これはたまらん」と思ったKYは普通のスピードで動く時計に触れた。


次の瞬間、また元の世界に戻ってこれたけど、KYは「もうこれ以上は試すのやめよう」と思って部屋を出た。


それ以来、その部屋は「開かずの間」となったワケだが、いまでもその部屋の時計はまわり続けているらしい。


はたして、一秒一秒がゆっくりゆっくり進んでいる時計に触れたら、KYはどうしていただろう?