つい最近になって、1X年前に亡くなった知人の最期の様子を知った。

信頼する先輩に誘われて、一緒にバイトをしている最中の転落事故だったこと。
軽傷ですんだその先輩が救急車を呼び、そのままずっと入院先の病院に泊り込んで付き添っていたこと。

その先輩は、私も知っている人だ。

知人がひとりで死んでいったわけではないと知って、変な感じ方かもしれないが、私はちょっと安心した。

次に帰国するときには、旧友のつてを辿り、お墓参りに行こうと思う。
墓石には、彼のポジション番号が刻まれているのだそうだ。



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1X年前のあのとき、私は留学中で、そのわずか2週間前にも、家族同然の人を自殺で亡くしていた。
母が電話をかけてきて、知人の死を知らせてくれた。
「うそ!」
という自分の声が、他人の叫びのように耳に響いたことを覚えている。




母は、どんな思いであの電話をかけてきてくれたのだろうか。