ボクが内科的治療を再開しない理由は,いくつかあって
それは例えば,副作用のこともそうだし,費用のこともそう.
でも,どれも同じところに根があって,それは
「効果測定につかえる指標が無い」ことにつながる.
これまで,腫瘍マーカが異常を示したとき
原発切除前が300(CEA),肝転移切除前が1027(CA19-9)
左肺門リンパ節腫大・左肺底に非定型転移の疑い時が557(CA19-9)
この3度で,3度目に切除不能とされた.
このときFolfox+Bmabを強く推されたんだけど,
「治療のたびポンプを提げるのは嫌だ」とXelox+Bmabにしてもらった.
座業中心の仕事で,邪魔になるようなことはないのだけど
職場で特別扱いされたくなかったから.
当時のCEA/CA19-9の遷移は以下
5/37が基準値
2011年11月・・・3・7/16 兆しはあったのか。
2012年02月・・・4.1/80↑ 主治医N先生が驚き,PETの予約。
2012年03月・・・4.8/120↑ 高値上昇中。PETに病変を描出。
2012年04月・・・4.9/209↑ 化学療法に期待する方針に。
2012年05月・・・7.0↑/557↑ 本人もかなりヤバさを感じ始める。
<<化学療法を開始>>
Cape.3600mg/dayx14+L-OHP 236mg+Bmab 565.5mg
2012年05月・・・5.7↑/422↑ き,効いてる?・・・か?
2012年05月・・・5.6↑/203↑ 効いているようだ。
2012年06月・・・5.6↑/95↑ 効いた。
2012年07月・・・5.8↑/33 良いぞ良いぞ。もっとだ!
2012年07月・・・5.3↑/22 これが化学療法の成果。
直近の腫瘍マーカ値は
2019/02/27 CEA/CA19-1=9.1(>5.0)/7
こんな値で,CEAの異常値はきっと喫煙のせいだ.
ちなみに,頭の転移は5回目だが
毎回,マーカには反応がない.
ここ4年以上,画像診断(CT)では異常を指摘されていない.
去年のPET-CTでも.なのに直近の2年で3度の脳転移.
「頭以外に明確な転移が出ないうちに内科的治療を再開したほうがいい」
N先生の考えは,きっと正解なんだろうけれど
「効果測定につかえる指標が無い」と治療に耐えられないと思うんだ.
先生は「また前みたくワーワー始まると死んじゃうよ」って
脅かすけどさ.