発症したのは2008年の11月。
仕事で、納得のいかないことがあり、気の許せる後輩と遅くまでヤケ酒した。
翌朝。
家族を乗せて遠方まで車を運転することになっていた。
朝起きるとまだベロンベロンに酔った状態。
でも前々からの約束だから運転できないとはいえない。
仕方なく家族を乗せて出発。
酔いは残っているもののなんとか運転はできそうだった。
高速に乗り、ETCのゲートを過ぎたところで、急に胸が締め付けられ、息苦しくなってきた。
視覚的にも 道路両側の遮音壁 が自分に迫ってくる感覚。
「後30km走らないとここを出られない。 途中で止まれない。」
込み上げてくる不安で押しつぶされそうになりながら、気を失いそうになりながら、過呼吸状態に。
「やばい、このまま死んでしまうのではないか。」
前かがみでなんとか30km運転し、目的地まではほど遠いが高速を途中で降りた。
すぐに見つけたコンビニに車を停め、車を降りて座り込む。
水を買って無理して飲むが、二日酔いはなかなかとれない。
なんとか車に乗って運転を再開したが、もうとても高速には乗れる状況でない。
途中の休憩と下道を走るので、到着予定時刻にはずいぶん遅れている。
後部座席からヒステリックに
「今日朝早くから出ることは、前々から言ってたことでしょ!どうしてそんなになるまで昨晩飲んだの!急いでよ!」
と責める妻の声がさらに私を追い詰める。
「体調が悪いんだから、仕方がないだろ!とても運転できる状態じゃないのをがんばってるんだ。
今すぐにでも車をそこらにぶつけて運転をやめたいぐらいなんだ!」
狭い車中で、大声で言い合いしているのを子供達は黙って聞いていた。
予定より1時間遅刻して目的地に到着した。
これが私の最初の恐怖体験。
この体験は克明に私の脳裏に刻み込まれ、
「また、あのようになってしまうのではないか」
という恐れで、それ以来、高速には乗れなくなった。
閉じ込められる状況というものに対しても意識するようになり、急行電車 にも乗れなくなった。
「死んでしまうのではないか」 というほどの突発的な体調不良・・・
病院で検査したが、異常なかった。
自分の体調不良の原因がわからず、悩んでいた頃、新聞の下欄広告に
「パニック障害」
という文字を見つけ、はっ と思う。
「自分はこれになったのではないか!?」
早速インターネットで検索して、詳細を確認すると、まさに、自分の症状に当てはまった。
紛れもなく、医師の診断を仰ぐまでもなく、自分は
「パニック障害」
だ。
自分が通えそうなエリアで心療内科を調べ、予約を入れた。
混み合っているので、1ヶ月後しか予約できない とのことだった。
「1ヶ月もこのまま我慢しろというのか。」
しかし、待つしかなかった。
1ヶ月がんばって待った。
そして、初めて心療内科を受診した。
