お盆だなあと昔を思い出すと、皆んな集まって怖い話してたっけ。
何でか理由はわからないけど「涼しくなって(ゾッとするから)良いからよ」と大人が言ってた気がする。昔はお盆過ぎれば涼しかったけど、酷暑になってしまって風物も何もなくなった気がします。
怖い話......かどうか。怖くないかも。
この話は母のことです。
私の亡くなった実母は霊感が強めでした。
結構な不思議体験が多かったようです。
ですが、霊感には興味がなかった。
大変苦労した一生を送った人だったので、幽霊や霊現象にいちいち驚く暇がなかったらしい。そんな母は幽霊に出くわすと無視するか、寝ている場所ならさっさと寝ることにしていたそうです(いや、何で寝られるのか)
いつも言ってたことのひとつは、お盆や葬式の後、死者は虫の姿で現れるという話でした。
子供ながら嘘のような気がしていましたが、父方の祖母が亡くなった時は初七日すぎるまで毎晩大きな蛾が家の中に現れた思い出があります。
祖母とは折り合いが悪かった母は「もう来ないでください」とか言って追い出してた。
嫁と姑って深い溝があるんだなあ。
母の実のお父さんで祖父が亡くなった時は、葬式が終わり自宅の前で気配があったそうで、振り返ると見た事のない大きさの蛾が真後ろを飛んでいたそう。
「お父ちゃん?」と言って追いかけたら消えてしまったとか。
そしてその母が亡くなった後。
お葬式が終わり、火葬場から帰宅した玄関入ったすぐの壁に、大きな蛾がいました。
20年以上住んでる家ですが、いまだに蛾がいたのはその日だけです。
ほぼ、虫など来ない家なんです。
虫が嫌いなので、入らないように皆が暮らしていたので。
サイズがまた尋常じゃなかった。
羽を入れたら人の顔くらい。
母の言ってたことを、夫や子供達に言うと「えええ!」と驚いてしまった。
私の兄弟もいて、お母さんかな〜?とかのんびり言ってた。
で、この蛾が、母かもしれないならどうする?となりました。
「とりあえず玄関を開けてみよう」
夫がそう言って玄関を開けると、蛾はゆっくり外へ。
皆で見ていたのに、ふっと見えなくなってそれきりでした。
今も、何だったか分かりません。
でも、思い出すと脳が見せる姿なのかな?と考えてます。
同じ幽霊を見ても、虫の姿で帰ると聞いていた私や母には虫で見えてたのか、って風に。
ただ、夫や子供や兄弟も見てるんですよね。
そしてお墓参りに家族で行った時のこと。
私と夫がお墓を綺麗にして汗をかいてる時に、子供らが騒いでいたんですが、暑いし早く終わらせたくて放っておきました。
すると、子供らが帰ってから言うんですよ。
「お母さんの周りに、真っ白な蝶々がいっぱい飛んでて、私らにも向かって来たんだよ〜」
ちょっと驚きました。
私は蝶々など見ていませんが、私の頭の上を飛び回ってたそうです。
どんな風に思い出しても、私も夫も思い出せませんでした。
「お母さんの話どうりなのかなあ」
今はそう思うことにしています。
「生きてる人が一番怖いからね。何より人生は難しい」
母がそう言ってました。
歳を重ねて「人生は難しいとは確かに」と思います。
人は自分のやった事が、50歳過ぎると返ってくる人がいる。
結婚前に四回不倫してた女性がいて、結婚後は夫の四回の不倫で離婚した。
いつも子供を大切にしなさいよと言って回ってた女性がいたんですが、自分の子供は自分が愛人に会う為に(W不倫らしい)家から追い出して。
その子供さんは、すぐ亡くなってしまった(自⚫️)
これも偶然なのか分からないけど、実際に見たのでただ怖い。
「生きてる人が怖いんだからね」
知人の不幸を見ると、母の言葉を思い出す。
偶然なのかもしれない。
でも、母の言葉は今も重い。
どれも偶然だと言えば、そこで終わる。
お盆は不幸だった人も帰ってくる。
幸せだった人もいるだろうけど。
皆、たとえ間違えても一生懸命頑張って、人生を終えたはずだから。
皆に必ず最後が来るから終わりのない行事だ。
生きている人に、何かを教えに来るのかもしれない。
また今年もお盆がやって来る。
きちんと迎えて、きちんと送らなきゃならない。
迷って戻れなくなったら、お互い大変だもん。