ドラマの感想ネタバレを、ちょっと追加で書きます。
(もう布教みたくなってる?^^;)
(クセが強いっw)
以下 感想とネタバレ(この文は個人の解釈と感想です)
どこを切っても勝地涼(寺本真臣役)さんって、面白いなあ。
そう思いながら、皆さんの感想等を読んでみると…。
なんで同じ顔なの〜?って書かれてる方が多いかった。
(意味がわからん!って怒ってる人も。本とか映画の解説読まないタイプ?)
私は同じ顔の表現は、SFチックで、悪夢のシチュエーションぽいの、良いなあって見てました。でも最初は、何か謎解きとかあるの?って目を凝らしましたよ。
大泉君が隠れてるのを、見てみぬふりする憲兵さんも同じ顔でした。
勝地涼さんもタイムスリップしてる?って。
それがスマホに繋がるのかなあとか考えながらドラマに魅入ったのです。
でも、最後の現代の東京の瓦礫の中に転がったスマホを見て違うと分かりました。
スマホは突然繋がり、光って勝地涼さんの楽しそうな写真が連投されてくる。
このスマホの光って連投されてくる時間は、物語の始まり(タイムスリップする場面)と同じ時間という事だから。(私はそう思った)
勝地涼さんと同じ顔の彼らは、一般の日本の人たちを見殺しに、シェルターに避難している。(「シェルター最高〜」とかうたってる)
各場面で、主人公の前に現れる同じ顔の人は、自分たちだけのことを考えて、皆が死に地獄に落ちることも平気。
大泉君の犬を撃ち、他人の家が燃えても平気、生き残った子供達を洗脳していく。
善良な人々を都合よく使い、庶民を翻弄する人たちです。
物語のあちこちで同じ顔を見た大泉君は、本当は現実じゃないのか?って疑いましたね。
それは、悪夢で残酷な現実の表現だと思います。
そもそも、テレビ局の「寺本真臣(勝地涼さん)」は、無理やり大泉君へ仕事させるし、資料はポンコツダンボール箱で送ってくるし。(データでのお約束なのに)
勝手で、自分優先の人たちが、同じ顔で表現されたんです。
この同じ顔が誰かということには、あまり意味がないと思います。
善良な一般の方々が、地獄を見ていても、この世界の権力者らしい人々は何も感じません。
その人たちの顔なんです。
ただ、生き残った人々は、この後地獄が待っているはずだと、私は思います。
皆が生きて動かなければ、この世界はまわっていけないから。
お金を払っても、命令しても、理由をつけて脅しても。
彼らのために働く人々は、もう死に絶えているんですもん。
もう誰も、彼らを食べさせるために働いてはくれない。
同じような生き残りの悪い人々は、その中で殺し合いになり、最後は終わってしまう。
一人、二人残っても、また歴史を最初から始めなきゃなりません。助け合いなどできない人たちだからです。
(こういうのは、怖い映画の「ソウ」のエピにあった気がします。最後のミッションは助け合わなければ、クリア出来ないゲーム。他の人を死なせたから自分も助からなかった)
ある国の有名な方が「悪人がいつも勝つのは、善人が何もしないからだ」と言ってました。でも、善人=一般の人々では無いから、難しいですよ。色々な人がいますから。
遺伝子や細胞は、生き残りをかけて、さらに増え拡散するために、新しい人々を作る。
同じ人ばかりでは、ただのコピーで、同じ理由で全滅するからです。
さらに、体内の細胞は、自分と異質の細胞を攻撃します。自身を守るためです。
それはイジメにも似ています。細胞レベルであることなのかと、驚いた思い出があります。
誰より強い細胞は、悪魔に似てしまうのかもしれませんよね。
だとしたら、性善説は、細胞レベルのお話になるのでしょうか。
(個人的に性善説は信じていませんが)
なんだか、外れてしまいましたので、ここまでにします。
読んでくださってありがとうございます。
(山田太一さんの原作を読めば、答えが書かれているのかなあ)
でも本当に驚いた、面白いドラマでした。(また傑作待ってます)