*嵐妄想小説

*BL小説

*モデルズ妄想(MxA)

*お話の全てはフィクションです。

 

 

(6)

 

side 松本潤

 

 

「……子供いないの? 結婚もしてない?」

 

「? ……はい。どうして?」

 

ちょっと間抜けな声が出てしまった。

 

思わず顔が笑ってしまいそうになって、俺は何気なく(のつもりで)俯いた。

 

(よ、良かった……不倫じゃなかった)

 

 

「あの……? どうして急に、そんなこと聞くんですか?」

 

「いや。あ、敬語やめてくれないかな? 寂しいじゃん。『他人』じゃないんだしさ」

 

「あ……///。すみません、その……慣れなくて」

 

 

 

真っ赤になってる、可愛い顔のマー。

 

本当に、このギャップが凄い。

 

ベッドの中の大胆さとの、この差はなんなんだろう?

 

……そこも、好きかも。(重症かな)

 

 

 

「ああ、子供っていうのはさ、マーが子供と出てくるのを見ちゃったんだ」

 

「子供? ……ああ。そうか。男の子でしょ? お隣のお子さんなんです」

 

「隣? そうなの? すごく懐いてる感じだったけど」

 

「もう、長くお付き合いがあって。シングルの親御さんなので、よく色々手伝ってるんです」

 

「そうなんだ」

 

なんだろう。この感じ。

 

マーが嬉しそうで……違和感?

 

「美味しい。この小鉢のものって家で作れないかなあ。さっきの男の子、小さいのに貝が好きなんですよね」

 

嬉しそうなマー。

 

やっぱり、感じる。

 

「ここって馴染みだから、聞けば教えてくれるかも」

 

「わあ、嬉しいなあ。ありがとうございます」

 

隣の息子に、料理までするの?

 

これって……嫉妬?

 

それって。

 

もしかしてさ、そういう感じなの?

 

 

 

+++

 

 

 

「ごちそうさまでした。でも、俺が払わなくちゃいけないのに」

 

「いいの。今度奢ってよ」

 

「はい」

 

ニコニコ言うけど、それって今度も会うって事でいいの?

 

 

 

「どうする? このあと……」

 

二人で歩きながら、大通りまで来た時だった。

 

 

 

「マー君だ!」

 

男の子の声が聞こえた。

 

 

 

「あ、ダメだって。行くよっ」(汗)

 

あの男の子が、マーを見つけた声だった。

 

慌てたような男の子を連れた男性が、無理やり去ろうとしていた。

 

「翔? どうしたの?」

 

マーは、慌てて二人に駆け寄っていく。

 

「ご、ごめんね? もう翔、ダメだよ、邪魔したら」

 

「どうして邪魔なの?」

 

「そ、それは……」

 

「邪魔じゃないよ、もう帰るとこなの」

 

「そうなの?」

 

 

思わず  そうなの?って俺まで心で突っ込んでしまうぞ。ムカムカ

 

いや、これからでしょ? (怒)

 

俺、デートのつもりだったのに。(ベッド込みです、当然)

 

 

 

「あの、松本さん。この二人がさっき言ったお隣の親子さんです」

 

笑顔で紹介されて、俺は動揺を隠せない。

 

「そ、そうですか。松本です」

 

「あ、すみません。二宮です。この子は翔と言います。すみません、邪魔して」

 

本当に邪魔なんだけど。(怒)

 

でも。

 

すごく綺麗な人で驚いた。

 

真っ白な肌とうるんだ様な瞳、小柄で華奢な線の細い美人。

 

親には見えない、若い男性だった。

 

 

「今ねえ、ニノと翔の話をしてたんだよ」

 

「な、なんで? 僕らの話なの?」

 

「ボクとマー君が仲良しだからだもん!」

 

「くふふ。そうだよ、翔と仲良しだもんね!」

 

なんか、盛り上がってますけど。(怒)

 

 

でも、その表情、甘い雰囲気。

 

マーが、この二宮って人を好きなのが、俺には分かったんだ。

 

それって、どういうことなの?

 

 

 

続く

 

 

 

 

ハートそうなんです。タイトルの意味が伝わったでしょうか。

まさかのニノちゃん登場で有ります。。。

潤君、体だけの関係から、相葉君の心まで掴めるかなあ?ニコニコ

それぞれの片思いの奮闘記の物語なんです。