*嵐妄想小説
*BL小説
*モデルズ妄想
*お話の全てはフィクションです。
(3)
side 松本潤
シャワーの音が聞こえる。
あれから二人で、また愛し合って、俺は疲れて眠ってしまってた。
「うわ……もう9時か」
今日は休みだし。
彼はどうなんだろうか?
「……起きるか」
裸のままベッドに座り直すと、彼がシャワーを浴び終えて出てきた。
「あ///」
俺と目が合うと、真っ赤になってる。
頭や髪を、バスタオルで拭いていた手が止まってるし。
「今度こそ、おはよう。忘れてない?」
「わ、忘れてない……と思う」
思う? よく分かんないなあ。
俺を避けるような視線に、ため息が出る。
「俺もシャワーしてくるよ。あ、その間に帰るとか、やめてよ? きみ、俺に借りがあるんだから」
「え? え? 貴方に、お金借りてるんですか?」
本当に記憶がないんだなあ。
まあ、いいや。
「うん」
「すいませんっ。すぐ返します! いくらですか?」
「待って、シャワーしてからね」
「は、はい……」
しゅんとした所を見ると、帰る気だったな?
全く。
俺と遊びにするつもりかよ。
……まあ、最初はこっちも、そのつもりだったんだけど。
「ああ、きみ……『マー』は、仕事大丈夫? 休み?」
「わっ。どうしてっ、俺の名前を知ってるんですかっ?!」
これだよ、どうなってんの?
「マーが、そう呼べって言ったんだよ? じゃあ、シャワー終わるまで待ってろよ?」
「はい……」
抱き合ってる時とは、別人だな。
そう思いながら、シャワーを浴びる。
いくら酔ってるからって、おかしくない?
あんなに色っぽくて、激しく迫られて。
それに……俺は、とっても気に入ったんだ。
このまま、逃げられるわけには、いかないんだから。
なんとか、続けたい。
たった一晩だけど、俺は彼を好きになってると思う。
不定期連載で申し訳ないです。
不思議なマー君と潤君です。