*嵐妄想小説

*BL小説

*末ズ妄想小説

*お話の全てはフィクションです。

 





 

(5)

 

朝、起きて相葉さんの家なのに気が付いて。

 

(潤君、もう起きたかな……)

 

考えるのは潤君のことばかり。

ボンヤリ、布団で起き上がって座ってると、相葉さんが声をかけてくる。

 

「おはよう。よく寝られたみたいだね。昨日、めちゃくちゃ泣いたから、心配しちゃった」

 

「ええっ! ご、ごめん。俺……何か言ったかな……」

 

相葉さんは、コーヒーを淹れながら、笑ってる。

 

「ずーっと、潤の話してた」

 

「ど……どんな?」

 

「コーヒー飲んでからね? 取り敢えず、顔洗ってきたら?」

 

相葉さんの顔は、わかってるよと言っている。

真っ赤になってしまうのが、自分でもわかる。

 

(どこまで、喋ったんだろ……うわあ……どうしよう)

 

 

 

 

***

 

 

 

 

休日の朝。一人きりの朝は、久しぶり。

カズが来てから、初めてだ。

 

本当の初めての朝は……。

 

俺って酷かった。

酔っ払って、介抱して家に送ってくれたカズを襲ってしまった。

 

夢の中にいるみたいだったから。

好き放題に、色々やってしまった。

 

本当に可哀想な、めちゃくちゃされた姿は弱々しくて、泣き腫らして動けないカズを、今度は俺が介抱したんだった。

 

同じ会社でも、カズとは部署も違うから知らない人だったけど、見かけたことは何度かあった。

 

色が白くて、小さくて、可愛いと思ってた。

結構、狙ってる奴がいるらしかったし、でもカズは中々、手強いと聞いていた。

 

夢の中のつもりで、逃げて泣きじゃくられても、欲のまま……思い切りしてしまった。

 

めちゃくちゃ可愛くて。

ずっと抱いてたいって、思ったのは覚えてる。

 

今でも、思い出すと興奮してしまうから、思い出さないようにしてた。

 

もう、無理矢理なんて、しないように。

いつか、カズが許してくれたら……。

それまで待つ気だった。

 

元カレと話し合いに行ったら、無理矢理やられたらしくて、顔を泣き腫らして帰ってきた時は、相手に殺意が湧いた。

 

(……俺も、おんなじなのにね)

 

でも、結局、カズは、俺から離れていこうとしてる。

 

 

 

続く