*嵐妄想小説
*BL小説
*大宮妄想
*お話の全てはフィクションです。
大野社長 x 二宮秘書。
(1)
5月の美しい季節。
輝く緑に負けない若い可愛らしい秘書は、目の前に座る、30代半ばの細身で美形の社長の前に立つ。
自社ビルの社長専用の部屋の一つに、二人きりだ。
社長は、タブレットPCで何かしらを読んで、目線も上げずに言う。
「今日の予定は、終了だ」
「えっ? 社長、今日のこれからの予定を、全部変更ですか?」
「ああ。全部キャンセルだ」
「それは、困ります。先方はこちらに合わせて下さっていて……」
「文句を言う奴はいない。もし言えば契約解除だと言え」
「……はい」
大野智というある会社の社長は、美しい顔と上品な所作に似合わないワンマン経営者だ。
まるで愛想がなく、営業も自分からしないことが有名だ。
それなのに、彼の人気は絶大で、彼と繋がりたい会社や経営者が後をたたない。
誰をも無条件で引き寄せる、いわゆるカリスマだった。
そんな社長が1番身近に置く秘書は、二宮和也という大学を終えたばかりの子供のような男性だ。
気分で、その日の予定を変更する社長は、秘書を毎日困らせる。
秘書になって日も浅い彼は、毎日どうしていいか分からない連続だった。
秘書はスマホを出すと、急いであちこちへの連絡をしようとするが、立ち上がった社長がその腕を掴んで止める。
「あ、あの、変更の連絡は急がないと……」
「予定は、他のやつも知ってるんだろう?」
「は、はい」
「……」
社長は、自身の机の電話を取ると、部下へ連絡する。
全て、キャンセルしておけ。その一言だった。
「あの、それでは僕の仕事が……」
「お前の仕事は、他だろう?」
「あっ……」
社長が、乱暴に秘書を机の上に引き倒す。
「痛いっ……何するんですか?」
「口答えするな。仕事をさせてやる」
「え……あっ!」
社長の唇が、秘書の唇を塞ぐ。
「っ……ん……」
社長の指が、耳に。
口の中は、乱暴な舌が入ってくる。
息が苦しいのに、ゾクゾクして、下半身が熱くなる。
「社長……だめ。ああ……大野さんっ……」
「……会社では、社長と呼べ。その方が唆る」
「だ、だって。社長は、会社でこんなこと……」
「嫌なら悲鳴をあげて、電話でもして、誰か呼べばいい。そいつの前でも、このまま ヤってやるが?」
「……ひどい。どうして……困らせるんですか? ……ああん」
「お前が腰を振って、俺の前に立つからだ」
「そんなことしてませ……あっ……だめ……」
弱々しい抵抗は、さらに男を煽ってしまう。
ぐしゃぐしゃに、秘書のシャツは捲り上げられて、男の 舌は 肌 の上に。
「こ、ここじゃ……やです。お願い……何でもしますから……違う場所で……ああん」
涙目で、秘書が必死に言うと、社長の大野はニヤッと悪そうに笑う。
「正直に早く言えば良いのに」
「……ずるい」
「ずるい?」
仔犬のような可愛らしい顔で秘書がいう。
「そんな……綺麗な顔で色っぽく言われたら……あっ……」
「やっぱり、お前が悪いな。諦めろ」
ガッと抱き上げられて、秘書はソファに寝かされたと思ったら、社長が覆い被さってくる。
「だめ……だめですって……やあん……///」
美しい男の顔は、欲 情に濡れて色っぽく。
すっかり男に夢中の秘書は、その美しい顔を見ると、男よりさらに欲 情してしまう。
もちろん、プライベートの二人は恋人同士で。
まるで隠さない社長に、会社中はその関係を黙認しているのだった。
朝からすみません。急に思いついて書いちゃった。