*嵐妄想小説
*BL小説
*磁石妄想
*お話の全てはフィクションです。
全話同時にUP(1)〜(10)
本編は(9)まで。(10)は、書き下ろし・おまけのイチャイチャ。(早めに限定になる予定)
ここでは、めずらしく男っぽいイケメン翔さんです。
イケメン翔さん x 姫ニノちゃん
(9)
side 翔
その夜は、ひたすらニノを納得させる為に、説明して質問に答え続けた。
どんな営業マンやプレゼンターより、うまく、優しく接して、頑張った。
本当、恋愛に全力使ったのは、生まれて初めてだったよ。
過去の自分が見たら、驚くだろうな。
本当に好きになる意味を、ニノが教えてくれることになったんだ。
結局、最後は俺が迫って押し倒しちゃったけど。
ニノも納得してくれてたから、俺を刻み込んでやった。
心も体も、俺がいなきゃいられないように。
もう、離さないからな。
……こんな気持ちも、初めてだ。
――――――
side 相葉
「はああ? よりが戻った?」
「シー……もうっ相葉さんっ声が大きいって!」
「いやいや、どう言う事? 翔さんと上手くいったの?」
「うん……」
「まあ、良かったんじゃない?」
ニノが真っ赤になって、報告に来た。
また、翔さんと付き合う事になったって。
嬉しそうで良かったよ。
翔さんも、前と違って丸い感じになって、ニノを大事にしてくれそう。
いくら翔さんでも、今回はなあって思ってた。
ニノは、思い込んだら頑固だから。
でも流石の翔さん。
翔さんが全力で捕まえに来たら、惚れてるニノには、勝ち目は無かったんだろうな。
「ニノ、ちゃんと翔さんには、なんでも言えよ?」
「翔さんにも言われた……」
二人で、誰もいない休憩室で座り直す。
缶コーヒー片手に、ひたすら俺は、聞き役だ。
だんだん、ニノが嬉しそうに惚気出す。
「……それでね、翔さんは何があっても、ついて来てって」
「はあ……そう」(やれやれ)
熱に浮かされたようなニノ。
昨日は、きっとイチャイチャも……激しかったみたいだな。(恥ずい)
色っぽくなっちゃって、兄貴みたいな俺は、ちょっと複雑だけど。
放っておくと、エッ◯の内容も話しかねないから、止めてやる。
「まだ、言いたい事あるのに……」
不満顔だけど、それこそ翔さんに話せよ。
『ついて来て』か。
翔さん、優しくなったなあ、良かった。
何かに必死になると、誰も近寄らせない雰囲気のある人だったから。
『ついて来て』は、離さないって意味かもね。
本気ってことじゃん。
「あ、翔さん迎えに来るって」
嬉しそうにスマホのメッセージに立ち上がるニノ。
「ちゃーんと、ついて行けよ?」
「はーい」
「素直じゃん」
思わず二人で、笑っちゃった。
――――――
ちょっと、色々難しかったから。
上手く伝えられなかったけど。
これからは、君だけだから。
だからお願い、ついて来て。
ただ、君について来てほしい。
それだけなんだ。
<end>……のはずですが、書き下ろし「おまけ」へ続きます♡
(おまけは早めに限定記事となる予定)