*嵐妄想小説

*BL小説

*磁石妄想

*お話の全てはフィクションです。

 

全話同時にUP(1)〜(10)

本編は(9)まで。(10)は、書き下ろし・おまけのイチャイチャ。(早めに限定になる予定)

 

ここでは、めずらしく男っぽいイケメン翔さんです。

イケメン翔さん x 姫ニノちゃん

 





 

 

(5)

 

side 相葉

 

 

「何で翔さんが来るの?!」

 

「え? いや、俺も忙しいし。翔さんが行ってくれるって言ったから」

 

「知ってるでしょ? 別れちゃったのに?」

 

「俺も言ったけど、やり直すからってさ」

 

「何それ?」

 

 

 

怒りながら、半泣きのニノ。

 

「まだ好きなんだろ?」

 

「そんなわけないからっ!」

 

真っ赤になって動揺してるじゃん。

 

もう、素直じゃないんだから。

 

 

 

でも、確かに翔さんは難しい相手かも。

 

翔さん、どうする気なんだろ。

 

変わらず、翔さんが迎えに行くんだけど。

 

俺には、どうなってるか分からなかった。

 

 

 

――――――

 

 

 

side ニノ

 

 

相葉さんに頼んだのに。

 

忙しいはずの翔さんが、毎回迎えに来るんだ。

 

「もう、来ないでよ……どうして来るの?」

 

「そりゃあ、会いたいから?」

 

ニコニコ笑って言うのは、凶悪じゃない?

 

すごく優しくて、ちゃんと家まで送って紳士なまま帰って行く。

 

どんなに遅い時間も、どんな遠い場所も、迎えに来てくれる。

 

……勘違いするじゃん、本当に好かれてるのかもって。

 

 

 

「ねえ、恋人なの?」

 

翔さんに驚いた相手がいうけど……違うのに。

 

 

 

何よりも、翔さんがわかんない。

 

俺、他の男と会ってるんだよ?

 

どういう気持ちなの?

 

翔さんと付き合いだしてから。

 

別れてからも。

 

なんか、やたら誘われるようになって。

 

結構、断りにくい関係の紹介とかばかりで、困ってるんだけど。

 

 

 

それに……翔さん、やり直せる訳ないでしょ?

 

だって、翔さんは好きな人が居るんだから。

 

忘れられないんでしょう?

 

今も愛してるんだから、そっちに頑張って行くべきでしょう?

 

 

 

 

俺の気持ちも分からないまま、翔さんは綺麗な顔で微笑む。

 

「送っていくよ」

 

そう言って背中へ添えられる手にドキドキするのも、きっと分かってないのに。

 

 

 

いつまでも翔さんが、変わらず迎えに来るから、俺の方が根をあげた。