嵐妄想小説

BL小説

お山妄想

KAT-TUN妄想

このシリーズは、基本コメディです。

もちろん登場人物等全てフィクションです。

 


 

 

side 上田竜也

 

「……なんだよ、全く」

 

俺の依頼を中丸が断って来た。

 

その理由の『先輩の案件』てのは、二宮くんなのか。(それなら大変そうだ)

 

「困ったなあ、あとはカメだけど……ややこしくなりそうだからなあ」汗うさぎ

 

翔さんを迎えに行くから、中丸を一緒に確保しようと思ったのに。

 

 

 

翔さんは、プチ家出の常連なのだが、家出しても彼氏の言いつけを守る真面目な人なんだ。

 

(だが、その大野さんと喧嘩して、ないしは不満があって家出するのに。この矛盾)

 

泊まるのは、俺の家(大野さんからの指定)で。

 

俺と2人きりは、大野さんが怒るから、俺のメンバーを泊めることに決まっている。

 

それで中丸をいつも通り呼び出そうとしたら、断られてしまったのだった。

 

 

 

後輩とか先輩は、翔さんを好きな奴が多いんだとかで。

 

俺らは、大丈夫だと信用されているようだ。

 

まあ恋愛相手は、俺らは女の子が好きだからなあ。

 

翔さんが、モテるのも大問題なんだろう。

 

だが、この仕事してると男にモテがちなんだ。

 

皆、綺麗だし、カッコいいし。

 

俺やカメも若い頃は、よく仕事を匂わせて襲われかけたが、即座にぶっ飛ばして終わって来ただけで。

 

本能や腕力より頭が先に動く翔さんタイプは、危ないんだろうなあ。

 

(ぶっ飛ばしたせいで、いっぱい仕事は消えたんだけどもさ。全くセコイ奴らだぜ)

 

人生に我慢は必要だが、パワハラ・セクハラは別問題だ。

 

 

 

 

「あ。翔さんだ」

 

スマホに着信があって出てみると、なんだか嬉しそうな翔さんの声。

 

「翔さん、すみません。待たせてますか? すぐ行きます」

 

「あのさ。今夜は、カメちゃん呼ばない?」

 

「え”?」

 

うわ、中丸が来られねえって言ってねえのに。

 

さすが翔さんだから? ……いやいや、この展開はアカンやろ。

 

今までの経験が、俺に警告する。

 

この流れはヤバいってさ。

 

 

 

「な、なんで、カメっすか?」

 

「俺さあ、ずっと山下の……その後が気になっちゃってさあ」

 

「……は?」

 

「ほら、山下(智久)がカメちゃん(亀梨)に片想いしてたろ?」

 

「……へ? ……いやいや違いますって!」

 

やっぱり。

 

翔さんは、記憶力の鬼だ。

 

酔っ払っても、その場の会話を全部覚えてる。

 

ずいぶん前に、悪ノリの山下が言い放った『カメが好き』発言を信用してるんだな。

 

俺は何回も否定してるし、カメだって何回も言ってるのに。

 

なぜか、翔さんは山下の嘘を信用してるんだ。

 

っていうか、片想いとかのワードに弱い。

 

乙女な話が、酔うとしたくなるのも厄介なんだよ。

 

「いや、そうじゃなくて。別の日に、山下に相談されたの。片想いのこと。カメちゃんや上田は、知らないことなんだ」

 

……ぜってえ、嘘じゃん!ムカムカ

 

真面目な翔さんを揶揄いやがって、山下め……。ドクロ

 

 

 

 

※ 注意・でも、山下くんと亀ちゃんが付き合ってるって、最初に嘘を言っちゃったのは上田くんなのでした。

 

↓(お山さんに振り回される KAT-TUNちゃんのシリーズです)

 

 

 

 

 

「絶対嘘です、信用しないでください!」注意

 

「……」(怒)凝視魂

 

あれ、やばい? 黙っちゃったぞ?

 

 

 

「……俺の話は、信用してくれないってこと?」ムカムカ

 

「えっ……」汗うさぎ

 

しまった。

 

翔さんは、真面目だから。

 

しかも、今は彼氏と揉めてる最中で機嫌が悪い。

 

いらないスイッチが入ったか?

 

……どうしよう。

 

 

先輩と会う前から、後輩は大変なのだった。泣くうさぎ