嵐妄想小説

BL小説

お山妄想

にのあい妄想

KAT-TUN妄想

お話の全てはフィクションです。

このシリーズはコメディです。

 

 

 

side 中丸雄一

 

相変わらず忙しい日々に、さらに追い打ちをかけてくるのが、先輩とその恋人だ。

いつも上田を見て、大変だなあと思っている。(俺も、たまにあるが)

先輩が良い人だけに、逃げられずに身動きできなくなるようだ。

 

概ね他人事だと思っていたのに。

上田の気持ちを、この身で感じる日が来るとは。

 

 

 

 

それは、ある日の事だった。

たま〜に、電話が来るのは、相葉さんである。

相葉さんと二宮くんは、もちろん先輩だ。

しかも、2人は付き合ってらっしゃるよう。(はっきり聞いたわけじゃない)

 

結構やきもち焼きで、心配性の相葉さんは、うるさいらしく。

後輩や叔父様たちと出かける時は、勝手に俺の名前を出して、二宮くんは出かけてるらしい。

俺は結構、家で仕事するので、他の情報と被らないのが利点で都合がいいのだろう。

 

だから、今回もそうだと思ったんだ。

相葉さんは、よく確認の電話をしてくるから。(マウントとも言う)

今日も、いきなり電話してきた相葉さん。

 

 

 

「はい。相葉さん、どうかしましたか?」

 

「あ、忙しい? いや、昨日はニノがお世話になったから」

 

「(おっ、これは、いつものか?)……いえ。お礼を言われるようなことは無いです」

 

「昨日は、飲みすぎたみたいだし。大丈夫だった?」

 

「あ……大丈夫です。二日酔いされてたりするんですか?」

 

「……やっぱり」ムカムカ

 

「……?」

 

「ほら、ニノ! もうバレたぞ! 嘘つくなっ!」ムカムカ

 

え?

 

電話の向こうから、何か言い合いになってる声がする。

 

しまった。対応を間違えたか?

 

「あの〜? ……あれ」汗うさぎあせる

 

電話は、いきなり切れてしまった。

 

……やばい?

 

かけ直そうかと思っていると、上田から着信だ。

 

 

 

 

「え? あ、ごめん。行けねえわ」うさぎ

 

上田が、翔さんを泊める時は、よく俺が駆り出されるんだが。

 

ちょっと、落ち着かないと行けないよな。

 

せめて、二宮くんの無事を確認しないとなあ。(ため息)

 

「何で、来られねえんだよっ」泣くうさぎムカムカ

 

上田がきゃんきゃん言うんだが。

 

「ごめん、こっちも先輩の案件だ」

 

「えええー」泣くうさぎ泣

 

「ごめんごめん、カメに頼んでくれ」

 

「カメは……ヤバイじゃん」うさぎ

 

「何で?」うさぎはてなマーク

 

「……ほら、あの。……まあ良いわ。じゃあなっ!」

 

こっちも、いきなり切るし。

 

「カメ? ……ああ、もしかして。おっ?」

 

 

今度は、二宮くんからの着信だった。

 

「はい、中丸です」

 

今日は、荒れそう……。

 

電話に応えながら、俺は作業中のパソコンをしまい始めた。