二宮センセイのお誕生日話・BLでは、ありません。^^;(平和なお話)←書いてくれないと怖くて読めないと言われた事がある。今まで忘れてたけど。(pixivでオリジナル掲載「センセイと少年と日常」番外編)

 

にのあい版(+中丸センセイと高2の上田くんと小さい中2の亀ちゃん大人なPちゃん

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お話の全てはフィクションです。

 

 

これは後編になります。

 

 

 

「今日は、どうするんですか?お誕生日。」

 

中丸が聞いてくる。

 

「今日は、なんも無いから、もう帰るよ?。」

 

「相葉さんは?。」

 

「連絡ない。・・良かった。」

 

ホッとしたような二宮の顔に、中丸はちょっと考える。

 

「嫌いなんですか?相葉さんのこと。」

 

「え!!嫌いに見えんの?。」

 

「はい。」

 

どこまでも、中丸の中丸らしさは健在だ。

 

「嫌いなら、友達してませんよ?。」

 

「そうですよね。」

 

それなら、良かったと中丸が笑って、二宮は苦笑する。

 

(嫌いなら、喧嘩もしないんだろうなあ・・。)

 

めずらしく相葉からの連絡が鳴らないスマホを、カバンにしまった。

 

 

**

 

 

そこから、一週間たっても相葉が連絡して来ない。

 

寂しいなと、ふと思う自分を勝手だなあと、二宮は思いながら帰り道を一人で歩く。

 

(でも、なんか有った・・とか?。)

 

スマホをジッと見て、考え込んでしまう。

小さな背中が、影をまとう。

 

明るい相葉の笑顔が、浮かんで不安になった。

昔、相葉は二宮のために大怪我をしたことがあった。(本編の過去話)

 

「マー君、どうしたの・・。」

 

 

**

 

 

竜也が久しぶりに、遊びに行ったジムで相葉がいた。

 

「久しぶりっ・・てか相葉さん・・最近さあ二宮先生を迎えに来ないじゃん。」

 

「ああ、そうだね。誕生日だったからね♡。」

 

「誕生日?一緒にどっか行ったの?。」

 

「どこも行ってない。会ってない。」

 

竜也はびっくりして、どうして?と聞いてみた。

 

「だって、誕生日だからねっ。」

 

太陽のように相葉は笑って。

 

「全然っわかんないからっ。」

 

と、竜也にキレられた。

 

 

***

 

 

「あのねえ・・お揃いのカップって、男同士はおかしいの?。」

 

お茶を淹れてくれてる智久の顔を見ながら、和也がきいた。

その声に、冷たく見える美しい顔を和也にむける。

 

「何の話?。」

 

和也の前にお茶のカップを置いてやると、智久は隣に腰掛けた。

 

「和也は、おかしいと思うの?。」

 

よく、事情はわからないが、要点だけを聞いてみる。

 

「僕は思わないんだけど・・・他の人はおかしいみたい・・。」

 

綺麗に笑って、その長い腕で優しく和也の肩を抱いてやる。

 

「和也が正しいよ。他人の話なんて気にするな。」

 

「うん。」

 

嬉しくなって、大好きな、ただ一人の家族と微笑みあった。

必ず味方してくれるから、安心していられる。

 

それが、『普通』の『家族』だよと。

それを確認して、その体を甘く抱きしめてもらった。

 

 

 

***

 

 

 

二宮がゲームをしながら、半分寝てしまった頃。

ドアをガチャガチャ開ける音がして、続いてバタバタ誰か入ってくる音がして、飛び起きた。

 

「うわ・・だれっ?・・え・・?。」

 

「ニノ!。」

 

相葉だった。

寝ぼけて、上半身を起こした二宮の前に、相葉がしゃがみ込む。

 

「もう、満喫したっ?。」

 

「な、何のこと・・?。」

 

「誕生日だよ!自由を満喫しただろ?。」

 

ようやく、目が覚めてきた。

だんだん、言わんとしてる事がわかって来た。

 

(今・・変なこと言ったよね?・・誰目線の話・・?。)(o_o;)

 

「楽しかった?ねえ?。」

 

「その前に・・何でマー君、鍵を開けて入って来たの?その鍵どうしたの?。」

 

「合鍵。この前ニノが怪我した時に、不便だから作った。」

 

「・・・犯罪ですから、それ。」

 

「お腹すいたっ、ご飯買って来たから、一緒に食べようっ♡。」

 

相葉は、勝手に二宮の部屋のテーブルに買ってきた惣菜やオードブルとビールを並べ出す。

 

「自由って・・。」

 

「ほら、いっつも怒るじゃん。オレがいると自由が無いって。だから自由な一週間をプレゼントしてあげたんじゃんっ。」

 

何の悪気も無いようで、輝くような笑顔で、自慢げに言われる。

 

「要するに・・私を『自由にしてやった』と言いたい?。」

 

「うん。優しいだろ?。お礼は要らないからっ。」

 

「人が・・心配して・・・万が一があったかと・・なのにアンタって。」

 

「え!心配してたんだ!やっぱり一週間は長かったね!3日にすれば良かったかな〜。」

 

「いい加減にしてっ!。」

 

「おわっ!涙ぐんで、顔っ真っ赤だよ!ごめんね!オレのこと大好きだもんね!。」

 

「バカヤロウっ!出てけっ!。」

 

相葉が、『怒らないでよお』と怒って立ち上がる二宮を、何とか宥めようとする。

 

「触んなっ!あっち行って!。」

 

二宮の機嫌を直してやるのに、苦労しそうだが、相葉は平気だ。

何の根拠もないが、自分が二宮の1番だと、疑っていないから。

 

 

 

 

太陽のような彼は、月のような彼を明るく照らす。

 

ただ、その光は眩しくて熱すぎる。

 

たまに二宮を、相葉は熱射病にしてしまうのだった。

 

 

 

 

 

「ニノっ♡お誕生日おめでとう♡生まれて来てくれて、ありがとう。」

 

やっと、お祝い出来た相葉が、笑って二宮を抱きしめる。

 

ーその夜遅くに、テーブルの隅には、中丸たちがプレゼントしたお揃いのカップが並んだ。

 

 

 

「センセイは熱射病。」<end>

 

 

 

 

 

今日は相葉くんの字ばかり書いてる気がする。笑

この後は17時に「眠れる森の恋人」(1)を櫻葉さんでUPします。笑ううさぎ飛び出すハート