嵐BL妄想

大宮妄想小説です(ON)

登場人物等全てフィクションです

 

 

 

(6)

 

side ニノ

 

智にキスされて、嬉しくって体が震える。

 

「怖くない?」

 

「怖くないよ」

 

怖いのは……智じゃない?

 

俺は、怖いなんて思わない。

 

智を心から愛してるし、信用してるからね。

 

 

 

そっと抱き上げられて、ベッドに下ろしてくれた。

 

智が離れようとするから、慌ててしがみ付く。

 

「ニノ……」

 

苦笑してるけど。

 

「逃げない?」

 

「逃げるわけないだろ?」

 

可愛いなあって、またキスしてくれた。

 

キスって嬉しいし、気持ちいいんだね。

 

ふと、思い出して聞いてみる。

 

「ねえねえ、キスマークって、恋人が付けるんでしょう?」

 

「何それ? ジョニーが言ったの?」

 

「雑誌で読んだ。女の子が困るって書いてた」

 

「困ることは、だめ。こんなに綺麗な肌に、跡なんか付けるのはヤダよ」

 

そう言いながら、胸にひとつだけ、赤くつけてくれる。

 

「俺だけね? 1個だけ」

 

「じゃあ……俺も」

 

俺も、智の首筋に付けちゃった。

 

「うわっ……見えんじゃんっ、悪い子だなあ」

 

でも、智は嬉しそうに笑うと、激しく 唇を奪いにくる。

 

「ん……」

 

「ニノ……いやだって思ったら……言って」

 

「言わない……言ったらシテくれないんでしょ?」

 

「もう……可愛いこと言わないで。止まらなくなるからさ……」

 

止まるなんて、やめるなんて、ヤダもん。

 

 

 

早く、体だけでも、結婚したいから。

 

こんなに好きでも、何も証明できないから。

 

せめて、体で証明して欲しい。

 

智が、俺を好きだって。

 

俺が智を好きだって、その目と体で、確かめてよ。

 

 

 

「ねえ……脱いでよ」

 

智の服を必死で脱がそうとすると、智は笑って言う。

 

「逆だって。俺に脱がされてくれなきゃ。ね?」

 

「そうなの? それって決まってるの?」

 

「え? 決まってないけど。じゃあさ、脱がしっこしようか?」

 

「うんっ」

 

 

 

智と二人で生まれたままの姿になった。

 

細身なのに筋肉質の彼は、男らしくて色気が溢れてる。

 

……恥ずかしい。

 

彼をみてるだけで、ドキドキしてゾクゾクする。

 

自分の体が、こんなに感じやすいなんて知らなかった。

 

「智……早く」

 

「優しくしたいんだから……煽んないでよ」

 

「優しくって、どう違うの?」

 

参ったなあって言って、唇を奪われたと思ったら覆い被さって来てくれた。

 

「ニノ……」

 

「智……」

 

 

 

ねだる俺に、智は応えてくれて。

 

たくさん、愛されて。

 

たくさん、愛して。

 

 

 

「愛してるよ……」

 

智の声が、遠くなっていった。

 

その後は……もう、記憶がない。

 

 

 

愛してるって、愛されてるって。

 

初めて思えて感じた夜。

 

……やっと本物の恋人になれたんだ。

 

続く