嵐BL妄想

末ズ妄想小説(純愛)

登場人物等全て妄想でフィクションのお話です

 

 

 

 

(2)

 

side 松本潤

 

最近、ずっとニノの顔色が悪くて、ドンドン痩せていくのが心配だった。

仕事もきつかったし、急な暑さもあったけど、それだけじゃないんだろう。

 

いっつも、ニノはそうだ。

肝心な事は、誰にも言わない。

 

特に俺には心配させたくないようで、できるだけ俺も気付かない振りをして来たけど。

 

もう限界だ。

 

何とか、眠ったニノに布団をかけて、緩くエアコンをつけると、フッと思い付いて冷蔵庫を開けてみた。

……信じられない。

 

食べるものが何も無かった。

ミネラルウォーターが、10本。

あとは、栄養ドリンクが、20本。

 

「どういう生活してんだよ、全く」

 

キッチンには、インスタント食品すら無い。

もちろん、米みたいな物も、何も無い。

食事なんて忘れた生活をしているとしか、思えなかった。

 

でも、部屋は綺麗に片付いていて。

掃除もしてあるようで、どこもピカピカに磨かれてる。

 

それが余計に異様で、俺はゾッとして、もう一度ニノの様子を見に行った。

真っ白な顔で、眠る姿にそっと近寄ると、寝息を確認して、ホッとする。

 

「おまえ……どうなってんの?」

 

俺は、呆然と呟いた。

 

 

+++

 

 

side 二宮和也

 

 

「へ? なんて言ったの、潤君」

 

「俺の家へ、暫く泊まりに来てよ」

 

「な、なんで?」

 

「最近、不眠症なんだ。ニノが居たら、寝られそうだから」

 

「不眠症?」

 

しかし、昨日は俺の家に送ってくれて、朝、目が覚めたら、隣で爆睡してたけど。

 

「……今朝は、よく寝てたけど……」

 

「そうなんだ。ニノといるとめっちゃ寝られるのが、わかったんだよね」

 

潤君は、眩しいくらいの笑顔で、俺に言う。

 

「じゃあ、今日は一緒に帰ろう。定時過ぎ……そっち行くから」

 

俺の都合とか、色々あるはずなのに、それは決定事項なようだった。

 

ビックリしたけど、潤君の役に立てるなら、まあ良いかと、思うことにした。

 

(潤君家に泊まってるなんて、バレたらまた大変そうだなあ……)

 

 

(続く)