嵐BL妄想(お山OS+末ズMN)

登場人物等全てフィクションです

長いよ〜8000文字超^^;

 

 

 

 

 

 

 

スター 恋の休憩時間(1)〜(7)

 

 

(1)「ねえ、教えて?」


side 大野智


俺の恋人は、美人だし頭もいいし、上品で。

誰に紹介しても、驚かれるイケメンで、名前は翔という。

 

ある日、その翔ちゃんが朝から、ニコニコしてるから。


「どうしたの?」

「うん、カズとジュンが可愛くて、ニコニコしちゃった」

「へえ」

「ジュンが優しくて、カズが可愛く甘えててねえ。羨ましい感じでね」

「ふううん」

 

二人も恋人同士だからなあ、普通じゃない?

俺には、よく分かんないけど、楽しそうで良かったな。

翔ちゃんが嬉しそうだしな。

興味なさそうな俺に、翔ちゃんが言う。

 

「大野さん、『スパダリ』って知ってる?」

「へ? ああ、スーパーだるいってことかなあ」

「……大野さんに聞くんじゃなかったっ!」(怒)

「え? あれ? どうしたの?」

 

翔ちゃんは、なぜかプンプン怒って、帰って行こうとする。

 

「ま、待って? どうかした?」

「ジュンに教えてもらえ!」

「へ……?」

 

その日は、チューさせて貰えなかった。

っていうか、最後は本当に怒って帰っちゃった。

……なんで?

どこが、どうなの?

ねえ、教えて、翔ちゃん!


答えは、俺には難しすぎるんだよお。(涙)

 

 

(2)「姫ふたり」


side 翔

 

大野さんが鈍すぎて、こっちがバカみたいで。

ちょっと俺も、カズみたく甘えたかっただけなのに。

でも、ちょっと俺って感じ悪かったかも。

天然で鈍い大野さん。

俺の彼氏になってからも、綺麗な姿とその声は、みんなの憧れで。

俺の自慢の恋人なんだけど。

嫌われないかな……?

今更だけど、ちょっと心配。

 

グルグルしてると、カズが遊びに来てくれた。

ゲーマーだから、リュックにゲーム機まで背負ってきた。

 

「翔ちゃん、今日泊めて?」

「どうしたの?」

 

週末はいつも、カズはジュンの所で泊まるんじゃなかったけ?

 

「今日は、ゲームの発売日だから」

「ん?」

「ジュン君がいると……ゲームできない」

「なんで?」

「邪魔ばっかりするもん」

「へえ……ジュンらしくないね? いつも優しいのに」

 

スパダリって、ジュンの為の言葉だと思う。

大野さんには、無理だな……。

俺を放って置いたことにも、言わなきゃ気が付かないもんな。

 

「翔ちゃんは、大野さん泊まりに来ないの?」

「勝手にいつも来るけど。約束とかないし」

「俺、邪魔じゃない? その……夜とか」

 

ああ、そういう。

 

「大丈夫。しばらく大野さんは、放っておくから。……あれ? 邪魔ってそう言うこと?」

 

すると、カズが真っ赤になってしまう。

 

「え……と。ジュンが邪魔するって言うのは、それでかな?」

「う……ん。してもいいんだけど。ほら、その後なんて、疲れて動けないから……ゲームできない」

「ああ。なるほどね。スパダリも大変だな」

 

でも、なんとなく分かるかなあ。
後向いて猫背で、小さくなってゲームしてたら、イタズラしたくなっちゃうかも。
可愛くって、やり過ぎるってこと?

 

「大野さんは、いつも色々して来ないの?」

「色々……」

 

色々思い出して、今度はこっちが赤くなってしまった。

 

「うふふ……翔ちゃん、可愛い♡」

「やだな、やめてよ。ジュンはここに泊まって良いって言ったの?」

「ダメだから、嘘ついた」

「なんて?」

「大野さんが、泊まりに来いって言ったことにした。だから、大野さんとこにいると思ってる」

「それは……ヤバくない?」

「え? そう? 大野さん、いつも泊まりにおいでって、言うよ。ゲーム出来ないんだって言ったら」

「えっ、そうなの? それじゃアウトだな」

思わず、動揺するけど、大野さんだから何も考えてないだろう。

「え? 部屋を貸してくれるだけだよ? 大野さんは、その間は、翔ちゃんとこに行くからって」

 

わかってても。
ちょっとホッとする。
俺ってば、やきもち焼きじゃん……。

 

「でも……大丈夫かな? ジュンは誤解してないかな? 説明してないでしょ?」

「あ……そうか」

姫二人が、気が付いた時には、遅かった。

 

その頃、大野さんちに、カズを迎えに行ったスパダリ君。

意味がわからない大野さん。

しばらく、誤解が解けるまで、揉めたのだった。

 

(まあ……良いか。大野さんは言葉足らずなんだから。反省してくれるかなあ)

 

ちょっと、意地悪したくなった姫たちだった♪

 

 


(3)「彼氏は難しい』


side ジュン


カズからLINEが来てたから、迎えに来てってメッセージかと思ったら。

 

「大野さんが泊まりに、おいでと言うから行ってきます。また明日連絡するね」

 

カズからの連絡の1行に驚いた。

いや、なんで大野さん?
そりゃ、翔君やカズの幼馴染の相葉君は、ダメって言ったけど。(特に相葉君は、ダメ)
まさかの大野さん。

 

翔君が、きっと厳しいから大野さんは、あり得ないって思ったけど。
よく考えたら、1番考えてなさそうな人だった。
きっと、何も気にせず、泊める気だろう。

 

今日は、カズが楽しみにしてるゲームの発売日。
嫌がるカズに、イタズラするのが楽しみだったのに。(ドS かな)
なんなら、抱き潰す気が満々の俺から、逃げようなんて、許さないから。(だから逃げるんだけど)

 

ゲームだって、俺より優先は許さない。(ジャ◯アンだな)

他の男の家にお泊まりなんて、あり得ないから。
大体、カズは押すと、流される子なんだから。
(押しまくって、流し込んだ俺が、わかってる)


***


「なに? どうかした? 怖い顔して?」

いきなり家へ来た俺に、びっくりしてる大野さん。

「カズが泊まりに来てんだろ?」

「来てない? 何?」

「ちょっと、お邪魔します」

 

どんどん勝手に家中を、見せてもらう。

……誰もいなさそう。

 

「ごめん、疑った」

「どうしたの?」

「カズが、大野さんとこへ泊まりに行くって言うから」

「ああ、いつでも泊まりにおいでって、言ってるからな」

 

笑顔で言う大野さんに、キレそう。

 

「はあああっ? アンタ、どういうつもり?」

「えっ……なんで怒んの?」

「ふざけんなっ」

「えええ?! なんでっ?」


 

***


 

結局、誤解が解けるまで揉めてしまった……ごめん、大野さん。

だって大野さん、説明も下手だし、言葉は足りないし。

翔くんが、いつも怒るのも、わかる気がする。


 

***


 

大野さん受難な日でした♡

 

 


(4)「優しい場所」


side カズ
 

ちょっと大野さんが、心配だったけど。(俺のせいだけど)

まあ、いざとなったら、大野さんは強そうだからと、忘れることにした。(ひどい)

 

「ねえ翔ちゃん、ゲームしていい?」

「えっ、カズはジュンのこと大丈夫?」

「大丈夫じゃない? 誤解なんだもん」

「まあ……大丈夫かな? 分かったらここに来るだろうし」

「来たら、できないもん。今のうち」

そう言って、翔ちゃんにもたれ掛かって、ゲームを始める。

翔ちゃんは、優しいからそのまま甘えさせてくれる。

「翔ちゃんの体、あったかいから気持ちいい」

「そう?」

 

微笑んでくれるから、さらに甘えたくなった。

翔ちゃんの足の間に座らせてもらって、バックハグしてもらう。

温かくて、すごい安心感。

ジュン君じゃ、こんなに無防備にしてられないから。

 

「翔ちゃん、優しいから気持ちいい」

「え? そう? ……てか、ジュンて、どんななの?」

「うーん……邪魔しかしない」

「ふふ……ジュン、きっとカズにしか意地悪しないから」

「そうか……それなら許せる」

 

翔ちゃんてやっぱり、頭良いなあ。

それで、優しい。

こんな恋人、良いよね、大野さん。

でも。

そこまで考えて眠くなっちゃった。

 

 

***


 

「翔ちゃん、カズいるう?」

 

ジュンの誤解が解けて、やっと翔ちゃん家に行ったら。

 

「シー……っ」

 

翔ちゃんにくっついて、眠るカズがいた。

ゲームコントローラー握ったまま。

 

「寝てるから、静かにね?」

 

翔ちゃん、優しすぎじゃない?

 

 

「ジュン、怒んなよ?」

 

一応、言ってみたけど。

 

「怒ってんのは、大野さんじゃない?」

 

……ばれたか。

ジュンは、笑ってカズの寝顔を覗き込んだ。

 

「……可愛い。翔くん、ありがとう」

「いえいえ、これくらい」

 

俺より、ジュンのが優しいんだな。

翔ちゃんも優しい。

 

優しい人しか、いないんだ。

 

「連れて帰るよ」

 

ジュンが、カズを背負って帰っていった。

……底なしのスパダリだな。(やっと、意味を覚えたんだぞ)

俺は、ちょっと反省した。


 

***

 

 

揺れる背中で、ぼんやり目が覚めた。

 

「ジュン君……?」

「カズ、目ぇ覚めた?」

「うん、でも、こうしてていい?」

「ふふ……良いよ。このまま車まで行こう」

「……ジュン君、大好き」

 

でも、俺はジュン君しか、無理だから。

ジュン君の背中は、この世で一番幸せ。


 

***


 

カズを連れたジュンが帰ってから、翔ちゃんがコーヒーを淹れてくれた。

 

「ありがとう、翔ちゃん、もう怒ってない?」

「ん? ああ……怒ってないよ」

 

翔ちゃんが可愛く笑うから、思わずチューした。

 

「だっ……! いきなり……!」

 

真っ赤で、可愛い翔ちゃん。

 

「翔ちゃん、俺にして欲しいことは、はっきり言って?」

 

言わずに我慢してたら、俺、ドンドン嫌われそう。

 

「うん……そうする」

 

そう言って、俺のそばに座る。

 

「俺がカズにしたみたいに、バックハグして欲しい……」

 

はにかんで、言う翔ちゃんは、可愛すぎるぞ。

 

「うん、おいで?」

 

後ろから、優しいカタマリを抱きしめた。

 

「翔ちゃん、大好きだよ。だから我慢とかしないでね」

 

もっともっと、優しくなりたい。

俺が、翔ちゃんの幸せな場所に、なれるように。

 

「うん……俺も……ごめんね」

 

可愛くって、さらに強く抱きしめた。

 

……俺の優しくなれる場所だ。

 

 


(5)「1122」(ジュン&カズ)


side カズ


「今日はいい夫婦の日なんだって」

「へえ」

「今日は一緒に、どこか行く?」

「ううん、いつもと同じで良いよ」

「そお?」

 

 

****


 

そう、今日っていい夫婦の日。
素っ気なく返事したのは、サプライズの為。
素敵なディナーとプレゼントに驚いて欲しかったから。
今まで、面倒な事は、嫌いだったけど。
そんなのした事なかったけど。

 

だけど。
 

最近忙しい彼に、何かしてあげたかったから。

買い物が終わった俺のスマホが鳴った。

彼から連絡。

 

『ごめん今日遅くなる。先に寝てて』

 

…………。(泣きたい)

 

 

ああ、俺ってツイテない。
なんで、今日なの?
なんで、素直に言っておかなかったの?

 

そう、彼は悪くない。
俺が悪いんだよ。

たくさん買い込んだリュックを背負って空を仰ぐ。

 

「……俺ってバカ」


 

****


 

一人じゃ、どうせ食べ切れないから。
料理の材料は、冷蔵庫へ。
もう、俺なら食べなくって良いし。
プレゼントは、ベッドの下に隠して。

 

「別に明日でも、良いんだもん」

 

自分に言い聞かせて。
今日は早く、寝てしまおう。

起きて待ってると、彼が心配するから。
眠たくなくても、寝なくちゃ。

起きてたら、次の時に、彼が俺のことが、気になっちゃうから。
それじゃ、悪いもんね。


 

****


 

side ジュン

 

何か、してあげたかったけど。

どこかに行くのは、嫌らしい。

 

仕事が入って、その場所で素敵な指輪が手に入った。

初めて買ったペアリング。
指に飾ったら、綺麗に光る。
あの子は、嫌がるかなあ。

 

急いで仕事を終わらせて。
今は、まだ夜9時。

そっと鍵を開けて、部屋に入る。

猫背のパジャマで床に座った、小さな背中に抱きついた。

 

「カズ、ただいま」


……良い日でした♡

 

 

(6)「内緒のお話」(翔&カズ)

 

side 翔


ちょっとだけ、これは昔のお話。

 

「ねえ、翔ちゃん、今日遊びに行っても良いかな……?」

「うん、良いよ? でも、ちゃんと(ジュンに)言っておいでね?」

「……内緒じゃ、ダメ?」

「ダメ。なんか相談?」(なんとなく、怒られる気がするもんな)

「……じゃ、ここで言う」(翔ちゃんて、真面目すぎるんだから)

 

午後2時を過ぎた、人もまばらな、広いお店。

窓から、暖かそうな光が差し込んで、気持ち良過ぎて、眠くなりそう。

窓際で、カズと二人で、ご飯食べて、最後のコーヒーを飲んでた。

ちょっと、考えて、言おうとして黙るカズ。

 

「なんか……あったの?」

 

俺は、ちょっと心配になった。

俺は、大野さんと付き合いだしたばかりの頃で。

カズは、ほんの最近、ジュンと始まったばかりだった。

 

「……翔ちゃんて、どんくらい……♡♡クスするの?」

「ええっ……?」

 

上目遣いで、言いにくそうにカズが、囁くように言う。

 

「あのさ……」

「まっ……待って? ここじゃ……ちょっと。俺の家でいいよ、行こうか?」

「え……いいの?」

 

カズが、嬉しそうに微笑んだ。

とても、外じゃ聞いてあげられない。


 

***


 

「なんか、飲み物入れるね? お茶が良いかな?」

「なんでもいい。なくても良いんだけど……」

 

俺の家で、とりあえず、烏龍茶でも飲んでから……と用意する俺の後を、雛鳥みたいについて来るカズ。

素に戻ったカズは、意外と幼い。

時々、年齢を忘れそうになる。

ジュンの前でも、こうなのかな? さぞ、可愛がるだろうなあ。

 

「……あのね、ジュン君て優しいでしょ?」

 

おずおずと言った感じで、膝を抱えたカズが話し始めた。

二人で、消えた大型テレビの前のラグの上。

俺は、あぐらをかいて座って、烏龍茶を飲みながら返事する。

 

「うん、優しそう」

「その、でも最初は、怖くてね」

「怖い?」

「その……俺、ジュン君は好きだったけど、付き合うとかは考えてなかったから……驚いて……」

「んんんん……?」


初めては、ジュンが強引に出たようだった。

急に付き合いだしたから、いつの間に? ってみんなで、驚いたんだけど。

なるほど。

告白と、ベッドに押し倒すのは、セットだったらしい。

……友達との境って、そこくらいしか無いから、仕方ないっちゃ無いんだけど。


「怖くなって……その……恥ずかしいけど、ずっと泣いちゃって」

「うん、怖かっただろうね」(襲われる側は、怖すぎる……)(汗)

「その、色々、知識もなくて。パニックになって、最後は記憶も曖昧で」

真っ赤になって、小声で話す。カズは、こんな時は小動物のようだ。(可愛い♡)


「……でね。ジュン君、それから凄く優しいんだよね。ずっと色々デートに連れて行ってくれるし」

「うん、良かったね」

「ジュン君の部屋に行っても、泊まっても、その、キスしかしないの」

「……ん? ああ、キスだけで、終わっちゃう?」

「うん……みんなそうなのかなって。男同士だと、わかんないんだけど」

「それで、俺と智君の事、聞いたの?」

「うん。どうなのかな?」

 

うー……ん。俺も、実はわかんないよ。

だって、智君って、会えばしようって言うし。
断ったら悪い気がして、俺も断った事、無いんだな。

でも、ジュンがカズを、凄く大切にしてるのは、わかったよ。

 

「……カズが、また泣いちゃうと可哀想だから、我慢してるんじゃない?」

「そうかな……俺とじゃ、気持ち良くなれなかったかも……て思えてきて」

「えっ? そんな事ないんじゃ無い? ジュンて、優しいから」

「優しいから、言えないかも……」

 

シュンとして、小さくなってるカズ。

ジュンが好きなんだなあ。

こんなに可愛いから、ジュンが無理してるなんて、あり得ないけど。

でも、無理して、我慢はしてるかも。辛抱強いんだから。

 

「言ってみた方がいいよ、きっと、待ってると思う。カズから誘ってくれるのを」

「本当?」

 

カズは、勇気を出してみるって、帰って行ったけど。

俺は、ちょっと気になった。

智君、いっつも、したがるし、野獣みたいだし。

デートなんて、今の所、まともなのは無いし。

ご飯食べたら、セッ♡♡ばっかりで、まったりとした時間も無い。

……もしかして。

俺って、本当は大切に思われてないのかな……???(怒)

 

……続く。^^;

姫たちは、どっちにしても、悩むのです(笑)

そして大野さんは、やっぱり、きっと? 怒られるのでした。^^;

 

 

(7)「内緒のお話のその続き。」

 

翔ちゃんが、遊んでくれない。
もうすぐ、相葉君のお誕生日だからだって。

プレゼント買うから、忙しいって。
 

そんなの関係ある?

 

相葉君は、大事な友達だけど。
俺も相葉君の事、大好きだけど。

でもそれって、俺と遊んでくれない理由になるの?

 

もしかして、……なんか怒ってる?


 

***


 

智君は、鈍いから。
怒ったって、仕方ない。
悪気もないし。
怒ってる俺こそ、おかしいのかも知れないけど。

 

……でも、嫌なんだ。

 

俺も、ジュンがカズに優しいみたいに、大事にされたい。

カズを大切にし過ぎて、不安にさせちゃうなんて。

 

羨ましいぞ、ジュン。

俺の智くんに、教えてほしい。

 

♡♡クスばかりで、デートもしない彼の気持ちが、不安なんだ。

そのうち、俺なんて飽きられちゃうかもって。

どうして、俺なのって聞けないから。

 

いつも不安なのは、同性だから?

こんなに好きになってしまってからじゃ、何も聞けない。

嫌われたくないのに、嫌われるようなことばかりしてしまう。

 

 

 

***


 

 

「デート?」

「デート。どこか良いとこないかなあって、みんなで話してるんですよ?」

 

ある日、仕事場で聞かれた。

 

「いつも、大野さん、どこ行ってるんですか?」

「え……行ってない」

「は……? ええ? それ、最悪ですよ?」

「そうなの?」

「相手の方、怒んないんですか?」

「特には……」

 

あれ?

 

「いや……怒ってるかも」

 

ごめんね、翔ちゃん。いつも俺って、気が付かない。

翔ちゃんは、きっと俺を責めたりしないから。(責めても、気が付かないから)^^;

 

 

 

***

 

 

 

ジュンに譲って貰った、ホテルにある有名店のディナーの予約。

なかなか取れない有名な店なんだって。

 

「翔さん、きっと喜ぶと思うよ」

 

ジュンは、行かないのって聞いてみたけど。

 

「うん、カズがたまには、泊まりに来てって言うんだよね」

デレデレで、気持ち悪いくらい上機嫌だった。

「ご飯も、作るからいらないって!」

「へえ……良かったな。いつも泊まるの?」

 

物凄く嬉しそうに、ニッコリ笑って。

 

「カズの家は、初めて。誘われたのも初めてなんだよねえ!」(嬉)

「あ……そう、良かったな」

 

……カズ、大丈夫かな。^^;

 

こんな勢いのジュン、滅多に見たことないんだけど。

俺がカズだったら、無理だな。(何が?)

 

 

***


 

 

「あ、翔ちゃん? あのね……」

 

翔ちゃんに、電話した。

一緒に行ってくれるって。

今日は、デートだから。

翔ちゃんが、したいことだけしようと思う。


俺は、急いで、翔ちゃんを迎えに行った。

 

(今日は、怒られませんように♡)

 

恋も休憩しながら、進みます。

 

 

続く💕

 

 

 

私って、怒ってる翔くんと怒られてる智君が、きっと好きなんだな(笑)

微笑ましくって可愛い。ラブラブ

潤君はスパダリで、それについて行く、可愛らしいニノちゃんが好きラブラブ