♡これは妄想小説です(で、基本コメディです)

 

歌って踊るユニットな大宮SK。(隙間産業ともいう)

 

今は、仕事がなくてエキストラの日々だ。

 

そのお仕事も、昔お世話になった国民的人気グループの一人が大河ドラマの主演俳優様なので、彼を頼ってもらえたのだった。

 

 

 

「なんか、……飽きたなあ」

 

ドラマの現場で頂いたお弁当。

 

二人で仲良くドラマの現場でお食事中。

 

「そう? ハンバーグ美味しいよ?」

 

「お弁当じゃなくてさあ、歌って踊りたくない?」

 

「うん、でも仕事ないもん」

 

「そうだよなあ」

 

二人で、もぐもぐしながら見つめ合う。

 

「秀吉様、もうコンサートしないのかなあ」(家康なのだが、勝手に秀吉と呼ぶ大宮SK)

 

「ソロとか? 大河ドラマやってる間は無理じゃない?」

 

「大河終わってすぐ、コンサートしてくれないかなあ、で俺らを雇ってくれるとかさ」

 

「でも、それでもまだ、○ヶ月あるよ?」

 

「うーん、でもさあ用意は、今から始めなきゃ無理だよな」

 

「そうだね」

 

 

 

+++

 

 

 

秀吉様(家康役)は優しいので、暇な待ち時間は、自分の控室で遊んで良いという。

 

もちろん、大宮SKコンビは、がっつり控室で遊んでいるのが常である。

 

 

 

「「お、秀吉様おかえり〜♪」」

 

家康なっ。まだいたの? もう出番終わったんでしょ?」

 

「終わったけど、秀吉様と話したくて」

 

「だから家康なっ。なに?」

 

「コンサートして欲しい」

 

「何の?」

 

「秀吉様の」

 

「俺、ソロはしないけど」

 

「俺らと3人なら、グループだよっ」

 

「何だそれはっ。一緒じゃん」

 

「俺ら、歌って踊りたいんだけど、仕事ないんだもん」

 

「どっか、紹介する?」

 

「秀吉様のグループが良いんだもん」

 

「家康だってば。今は休止中です」

 

「「もう、休み飽きたよ〜」」

 

「俺は休んでないっっ!」

 

ドラマ撮影で、クタクタの主演俳優様。

 

早く帰りたいのに、ここからしばらく大宮SKのワガママを聞かされるのだった。

 

 

 

 

「うわ〜んっ、コンサートしてよおおお」

 

「俺を休ませろっ!」

 

「いや〜んっ」

 

「バカっ、手を離せっ」

 

「コンサートしてくれるまで離れないゾッ」

 

 

 

 

……休止中も休めない、秀吉(家康)様なのでした♡ ^^; (ごめん)