♡これは妄想小説です(で基本コメディです)

 

 

 

 

仕事が無くて、貧乏で死にそうだったタレント大宮SKコンビ。

 

国民的スターの大河ドラマ主演俳優様にお願いして、大河ドラマのエキストラで採用されたのだった。

 

出番の少ないエキストラは、お弁当を貰えないのだが、主演俳優の知り合いという事で見て見ぬフリをされていた。

 

 

「お弁当って嬉しいなあ♬」

 

「3種類あるぞ。遠慮して1種類1個ずつ貰おうか♡」

 

「これで3食分浮くねえ」

 

「やったな♡」

 

持ってきたリュックへ、二人でお弁当を詰め込んだ。

 

 

 

「こらっ、ひとり一個だろ?」

 

お弁当の山の前で、二人で浮かれていると、主演俳優様が現れた。

 

「「あ、秀吉様おはよう♡」」

 

家康なっ(怒)お前らも出てるんだから覚えろよっ。弁当を盗むんじゃない!」

 

「だって、いつも余ってるぞ」

 

「食べない人もいるからな。オレも別で用意してるから食べないけど」

 

「じゃあ、良いじゃん」

 

「決まりは決まりだからダメ。欲しいならオレの分をあげるから」(優しい♡)

 

「わーいっ! 秀吉様って優しいなっ!」(本気で喜んでいる)

 

「だから家康なっ!」(怒)

 

 

元々大宮SKは、歌って踊ってるだけあって運動神経が良い。

 

演出もフリも覚えるのは、大得意だ。

 

忍者も雑兵でも、場合によればスタントも出来てしまう。

 

主演俳優のゴリ押しも手伝って、毎週呼んでもらえるようになった。(良かったね)

 

 

「大河っていつまでかなあ?」

 

「年末まで放送だから、それ位までは、食べていけそうだぞ♡」(もはや歌や踊りは忘れている)

 

 

 

太閤秀吉は、庶民の人気を得るのが上手かった。

 

なんせ、どん底から信長のそばまで出世した人だ。

 

庶民の気持ちを掴むなど、簡単だったのかもしれない。

 

よく食べ物や金を、庶民へ祭りのようにバラ撒いて喜ばせたそうだ。

 

 

「秀吉ってすげ〜な!」

 

「流石だよねっ!」

 

「オレらにも秀吉様、優しいもんなっ」

 

 

相棒が『秀吉秀吉』というので、二人揃ってドラマは『秀吉』だと思って勉強する。

 

いつまで経っても、家康の歴史やドラマは覚えられない。

 

すごいのは秀吉であるのだが。

 

秀吉の凄さは主演俳優の凄さのような気がする。

 

二人は、ますます『秀吉』を尊敬するようになった。(素直)

 

なので。

 

「「秀吉様、おはよう!」」

 

「家康なっ!」

 

撮影現場の人たちは、この挨拶は仲の良さからの冗談だと思っているのだった。^^;

 

 

 

 

 

がんばれ! 大宮SK♡