それは



「期待される作用が副作用を上回る場合」


 

 

 

私もそうでしたが、ステロイドの副作用を知らない飼い主さんがとても多いように感じます。

 


 

ステロイド剤は

 

 

 

「ミトコンドリア機能を止めて、低体温と低酸素の状態にして炎症を抑える薬」なんだとか。

 

 

病気が治った訳ではなく「生きる力を失う」

 

 

 

と、免疫学の最前線で活躍されていた、故・安保徹先生はおっしゃっていました。

 


 

6年前、愛犬ちーちゃんの皮膚炎で悩んでいた時期がありました。

 

 

 

3年間ドクターショッピングを重ねても、なかなか治らず、パグやフレンチブルドッグなどが多い皮膚科専門病院に通院したんです。

 

 

 

そこでは、ステロイドを処方されました。

 

 

 

その時服用したのは、たったの1ヶ月だったけど、元気いっぱい走り回っていた5歳のちーちゃんがこんな風に道路で寝てしまい

 

 

 

 

歩かなくなり、お散歩はカートに乗るだけ、家でも毎日ボー―ッとしていました。

 

 

 

 

明らかにおかしい・・・

 

 

 

この事を病院に伝えたら「この子は精神病だから、精神安定剤を出しましょう!」って言われたんです。

 

 

 

怖かったです・・・

 

 

 

その日から、私はステロイドを服用しているワンちゃんのブログを気にかけてみるようになりました。

 

 

 

するとやっぱり・・・

 

 

 

副作用で苦しんでいる子が多かったのです。

 

 

 

ステロイドは、最初こそは副作用となる毒素を体外に排泄できるので、消炎効果だけを得ることができるそうです。

 

 

 

だから、いっときは良くなっているように見えるのです。

 

 

 

この時に、たとえ思い描いた結果が出ていなくても、減薬をしながら断薬までもっていった方が良いと思うのです。

 

 

 

「もっと元気になって欲しい!」

「あの頃のこの子に戻って欲しい!」

と期待することで、減薬・断薬するタイミングを逃してしまうと、




あっという間に、半年 1年 2年と長期化してしまうのです。

 

 

 

そうすると、今度は悪化してしまうのです。

 

 

 

ブログで見てきたワンちゃん達も、それは、もうもう副作用で苦しそうでした。

 

 

 

その副作用を消すために、更に薬が追加され寝たきりになったワンちゃんをたくさん見てきました。

 

 

 

それはまさに

 

 

 

低体温と低酸素の状態にして「生きる力を失っている」ものでした。

 

 

 

冒頭にも書いたけど・・・

 

 

 

ステロイドは「期待される作用が副作用を上回る場合にのみ」使用する。

 

 

 

飼い主さんが徹底的に副作用について調べて「それでも飲ませたい!」と思えるかどうか判断して欲しいと思います。

 

 

 

間違っても、あの頃のちーちゃんに飲ませる薬ではなかったです。




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