Rシュトラウスの音楽は、

聴けば聴くほどクセになります。
ずっと耳奥で鳴り続けて
魅了されるのです。


先日の「サロメ」に続き、
シュトラウスオペラの代表作
「ばらの騎士」
METライブビューイングに
行ってきました@東劇。


前回METシネマで観たのは、
当時のMETの女王
ルネ・フレミング バージョン。


艶やかで華やかで
そのくせ脆い元帥夫人。


本当にルネの当たり役で
素晴らしかったことを、
今でもありありと
思い出せるくらい。


今回の元帥夫人は、
高身長で硬質で知的な
北欧出身の
リーゼ・ダーヴィドセン。


ワーグナーを歌っているのを
観たことがあり、
ルネさまとは全く正反対の
持ち味のソプラノ。


でも、
これがまた、
素晴らしくて!




歳下の愛人オクタヴィアンとの

別れの予感や、
自身の老いていく
(と言っても30代なんだけどね)
不安を歌うときの
内省的な心理描写など、
あまりに真に迫り鳥肌が立つほど。


年若い愛人を
世間から隠すための
威圧的な歌唱や演技も、
いかにも貴族的で
素晴らしいのです!!


一方、オクタヴィアン役
(ズボン)のメゾ、
サマンサ・ハンキー。


この人は現在のMETの女王
イザベル・レナートの代役で
歌ったのですが、


もう、
立ち居振る舞い、
ヘアスタイル、
声質、、


すべてこの役のために
生まれてきたかも、と
思えるほど適役!
主役のばらの騎士を
堂々と歌い切りました。


インタビューにも
登場しましたが、
まだ自分の突然の成功が、
わかっていないようでもあり
驚いているようでもあり。


その、戸惑いが、
初々しくて素敵なんです。
スター誕生を目撃したようで、
私たちもわくわく。


インタビュー、といえば、
お馴染みデボラ・ボイトが
担当したのですが、


あまりに「顔」が変わっていて
驚愕。
しばらく見ないうちに、
すっかり、
お直し、してました、笑笑。


写真はMET公式から拝借してます。