グルックのバロック・オペラ
「オルフェオとエウリディーチェ」
@新国立劇場へ。
こういうタイプのオペラを
観たのは初めてで、
ひたすら美しい歌声と、
美しい舞台装置と、
美しい衣装と、
そして歌手をも上回る
存在感を魅せるダンサーの
動きに酔いしれた
2時間半でした。
(オルフェオが死んだ妻
エウリディーチエを
冥界に取り戻しに行くけれど、
振り向いてみても
言葉をかけてもいけない、
という掟を遂に破り、
妻はまた死んでしまう)
いるのだけれど、
このオペラでは、
妻は蘇り、
ハッピーエンドとなる筋書き。
ところが、
そこは演出、
装置、衣装、振付などを
全て担当する
勅使河原三郎さんの、
一筋縄ではいかない世界。
最後の暗転後の一瞬に、
オルフェオの顔だけに
ピンスポットが当たり、
その苦悩に満ちた顔の
意味するものとは、、と、
どんどん勅使河原演出ワールドに
のめり込まされていくわけです。。
円形の舞台にまず登場するのは、
カウンターテナーの
オルフェオ役
ローレンス・ザッゾ。
安定した音程と
他を圧する声量。
聴いているだけで、
ゾクゾクと鳥肌が立つ
素晴らしい歌声。
妻エウリディーチェ役は
ヴァルダ・ウィルソン。
すらりと背が高く、
ブルーの小花を背面いっぱいに
あしらったロングドレスを
超絶エレガントに着こなし、
品格のあるソプラノ。
愛の天使 アモーレ役は
日本人ソプラノ三宅理恵。
小柄でキュート、
透明感溢れる声と演技。
ソロで歌うキャストは、
この3人だけ。
しかもオルフェオは
ずうっと出ずっぱり、
歌いっぱなし!
(カウンターテナーでこれは、
超過酷なのでは?
しかも、土日は連チャン!)
ダンスの中心は、
ハンブルグバレエ団の
スタープリンシパル、
リアブコ(愛称サーシャ)。
長い手脚と、
よくしなる身体。
一瞬が永遠、
と感じさせる動き。。
現実と冥界、
肉体と魂、など、
物言わぬうちに
感じさせてくれる
表現力のかたまり。
そして、
指揮は、
これまた大人気の鈴木優人さん!
舞台装置、演出、、
すべてのレベルが高く、
高度に洗練されていて、
見応え、
聴きごたえ、最高でした。
こういうタイプのオペラは初めて、
なのにも関わらず、
すごいものはすごい、
と素直に酔い、
感動させられた舞台でした。
まだ興奮醒めやらず。
白い百合の花が、
ポスターはじめ舞台装置でも
重要な役割を果たしていたので、
白百合をイメージさせるよう、
ちょっと袖口が広がった
白のフランス製レースの
ブラウスで出かけてみました。。
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