こんなに幸せな気持ちになる

展覧会って、
滅多にない、と思います。






「ボテロ展〜ふくよかな魔法」

@Bunkamuraミュージアム。


モナリザも、ふっくら。
サーカスの象も、ふっくら。
キリストもマリアもふっくら。
花瓶もお花も、みんなふっくら。


日本中に一大ブームを起こした
西武美術館のボテロ展から、
何と26年ぶりの
大規模展覧会だそうで、


そう言われれば、
色々な場所に
ふっくらぼってりした彫刻、
その頃からよく見かけるように
なりましたよね。


前の展覧会は見ていなかったので、
私にとっては初ボテロ。






鮮やかな南米の光を

思わせる色といい、
独特のふくよか造形といい、
何もかもがオリジナルで、
思わず微笑んでしまう魅力に
溢れています!




あんまり面白いので、

ちょうどBunkamura
ル・シネマで
ボテロのドキュメンタリー映画が
上映されていたのを見つけ
観てしまいました!




貧しく政治的経済的問題を

抱えている
南米コロンビアに生まれ、


幼い頃に父を亡くした
恵まれない育ちの少年が、




差別に苦しみながらも

自分の絵のスタイルを確立し、
世界の人気芸術家として
認められていく一方で、


息子を早くに亡くし、
怪我を負い、
故国コロンビアには住むこともなく、、


あの明るくユーモアに満ちた
作品の裏の、
劇的人生を描いていくのです。




砂漠が美しいのは、

どこかに泉を隠しているから、
という言葉がありますが、


ボテロのふっくらを観て
幸せを感じるのは、
作品のその中に
過酷な人生の涙を隠しているから。


そんなことがよく分かる
ドキュメンタリーでした。


今年90歳、
というボテロが、
今、家族に囲まれて、


まだまだ旺盛な創作意欲に
満ち溢れている、、
そんなことがわかったのも
素敵なことでした。

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