一昨日は二期会オペラ、
ワグナー「タンホイザー」
@東京文化会館。
11月の来日以来、
一度も本国ドイツに
戻ることなく日本で
指揮棒を振り続ける
マエストロ ヴァイグレさまが、
読響と共に、
美しいワグナーの世界を
創り上げてくれました。
序曲では、
あれ、、
ちょっと管楽器が
弱すぎるんじゃ?と思ったけど
(ほら、なんと言っても、
私は劇的なワグナーが好きだから)
次第に、その抑制が効いた
エレガントなワグナーの音に
すっかり魅せられたのでした。
舞台装置も素敵!
特に1幕では、
泰西名画を思わせる額縁の中から
ダンサーや歌い手が登場する趣向。
歌手では、
エリーザベトを歌った
若手ソプラノ竹多倫子さんの
若々しくて清冽な歌唱と、
羊飼いの子の
ピュアで心洗われるような
歌唱が印象的でした。
しか〜し、
ああ、また、
毒を吐いちゃう。。
タンホイザーをちゃんと歌える
テノールが、
日本にはいないのか?!
ヘルマンを歌えるバスが
日本には居ないのか?!
それでも
まだ若手で将来性が期待できる
タンホイザー役は、
3幕目まで頑張って歌い切ったけど、
ベテランらしいヘルマン役は、、
有名な人らしいけど、
いったいどうしたらいいの?
あえて名前は言わないけどね。。
比べたらいけないかも
しれないけれど、
昔見たフォークトさま、
故ヨハン・ボータさま、、
ああ、懐かしい。
やっぱりバイエルンか
バイロイトか、
ミュンヘンに行かなくては
ちゃんとしたタンホイザーは
聴けないのね、
涙涙。。
官能の女神ヴェーヌスを歌った
池田香織さん。
オンラインセミナーで
お話を聞いた時は、
実に理知的で
素晴らしいお人柄だったので
期待していたのだけれど、
1幕目、
最初から細かく震える鈴声で
(声楽的に言うと
細かすぎるヴィブラート?)
私的には
生理的に好みでない声質で、、
そしてこの人きっと、
頭が良すぎるので、
官能の表現を、
頭で考えて作りあげちゃうのね、、
3幕目の最後では
さすがに盛り上げたけど、
またこの人で
ヴェーヌスを聞きたい、
とは思わないな。
ヴィジュアルだけで言えば、
聖なるエリーザベトの
竹多さんの方が
肉感的な身体とお顔で、
官能の女神の池田さんは理性的。
逆のヴィジュアルだったら
良かったのに、、
なかなかうまくはいかないものよね。。
わわ、
毒を吐き始めると、
次々と終わらない。
性格悪そう。
やだわ、私。
とは言え、
この緊急事態宣言下で、
観客人数も50%以下に絞って、
多分赤字覚悟で
こうして4時間以上あるオペラ全幕を
上演してくれた二期会には感謝!!
そして、
ワグナーの音楽の美しさに感謝!!
やっぱり、
ナマのオペラはいいですね。
やっぱりやっぱり、
ナマで、
早く観たいです。
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