今日は歌舞伎納め。


1月から興行形態が変わり、
なかなか桟敷席は
取りにくくなるので、
この機会に桟敷席を満喫しました。



第一部は愛之助と松也の
「半沢直樹」コンビ。

これでもか、というほど
長く力強い獅子の毛振りを見せて
観客を魅了!


桟敷席に座って分かったことは、
この2人の役者さん、
結構桟敷席にガンを飛ばすのね。
視線が来るたびに
盛大に拍手してしまいましたぁ。


いつもの12月なら華やかな客席が、
コロナのせいで一席おき、
最前列に加え、
花道脇4列も客入れナシ、


やっぱり、
どんなに精一杯拍手をしても、
圧倒的な観客数の少なさに、
拍手の量も少ないから、
演じている人になかなか
熱が伝わりにくいのよね。。


それでも懸命に
獅子の毛振りする姿に
胸が熱くなりますね。
半沢コンビ、これからも応援するわ!



第四部は
玉三郎さまが岩長姫、
実はやまたのおろち(八岐大蛇)になる
「日本振袖始」

妹に帝の愛を奪われた
哀しい過去を持つ姫。

怨みも
憎しみも、
残忍さも、
毒酒に溺れるさまも、
玉さまが演ればひたすら魅力的!


加えて、
大蛇退治をする、
すさのおのみこと(素戔嗚尊)
菊之助さま、

整った顔立ちに白塗りが映え、
涼やかな目元、
なんて凛々しく力強く美しい!!

しっかり腰が入った
立ち姿も麗しい。
口跡も素晴らしく、
玉さまのお相手が、今
一番釣り合う人ではないかしら。


大蛇を
コロナの隠喩として退治する、

この演目を選んだ意図に
皆が気持ちを重ね合わせて、
拍手が鳴り止まず。。


歌舞伎の持つ、邪を祓うパワー。



きっときっと、
来春はいつもの
華やぎが戻ってくることを、
心から念じて。



歌舞伎座の2020年大千穐楽は、
いよいよ明日26日です。

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