こんばんは!
cokuricoのブログにきてくださって
ありがとうございます。

1週間ぶりに銀座に出たついでに、
シャネル ネクサスホールで開催中の
パリ・オペラ座 ガルニエ宮を
テーマにした写真展「in situ」へ。


これが、また、本当に
素晴らしい写真だったので、
感激して
1時間も居座ってしまいました。

in situとはラテン語で、
その本来の場所で、
というような意味。

フォトグラファーの
ピエール=エリィ・ド・ピブラック
(その名が表す通り、
上流階級の出身ね)が、

オペラ座の中に入り込み、
自らの存在感を
透明にして
バレエダンサーたちの
練習や日常に密着。



長い間かけて
撮りためた作品を、
3部作として発表。
その一部が
今回展示されているのです。


一番多いのが、
第一部のモノクロの
舞台裏を捉えた写真たち。


出番を待つ緊張感と、
舞台の上の華やかさの
対比が際立つよう、

踊り子の背中ごしに
シャッターを切った写真たちは、
光と影を、
まるで人生のように
切り取り、感動的。




第二部の一連は、
より抽象的にダンサーたちの
心象風景に迫ったもの。

そして第三部は、
一転、カラーの大作!
これがまた、
ため息ものの素晴らしさ!

パリ・オペラ座に
深く入り込んだ人にしか
撮れない特別な作品たち。


シャガールの天井画の
前でのポーズ、

誰もいないオペラ座の
真紅の椅子の背に立つ
男性ダンサーが、
ドレスサークルの上の
女性ダンサーと呼応したポーズ、

極め付けは、
オペラ座ガルニエ宮の
屋根の上のあちこちに
ペアのダンサーを配して、
まるで泰西名画の大作を
見るような構成の作品!


ピエール=エリィは、
いいとこのエリート男子らしく、
一度は固い仕事に就職したものの、
尊敬していた祖父が
著名な写真家だったこともあり、
独立して自分も写真家の道へ。

婚約者とオペラ座を
訪ねたことから
オペラ座をテーマに
ドキュメント写真を
撮りたいと思い、

内部深くに入り込み、
ダンサーをはじめ、
芸術監督たちの協力のもと
作品を創り上げたそう。

その後、
世界を旅し、
いくつかの場所で、中に
深く入り込みながら
写真を撮り、発表し、

何故か今年一年は、
家族で京都に暮らしていて
写真を撮り続けているらしい。

どんな京都を
切り取るのかしら?
早くその作品も見てみたいわ。

シャネル ネクサスホールも、
ちゃんと消毒液を完備。
観客もまばらで、
ゆったりと一点一点、
距離を置いて鑑賞が可能。

写真も
自由に撮らせてもらえます。

4月5日までの開催なので、
これを見逃すのは
あまりにももったいない!

不要不急をどう解釈するか、
人間性を問われる問題ですが、
美しいものを見たり
感じたりすることは、
生きる力。

万全の予防対策を取った上で、
なんとか折り合いをつけて
楽しんでいけたらいいな、
と心から思うのです。

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