なんて言うと◯◯発言になっちゃうかな。
でも、この2人を見られただけで幸せを抱きしめて帰宅できるって、すごい事じゃない?
今回中村梅丸から改名披露の、初代中村莟玉 (かんぎょく) 24歳と、
松本染五郎 14歳。
莟玉のご両親は出版関係の一般家庭の方で、梅玉の部屋子を経て今回幹部へ。歌舞伎の家の名門出身でもないのにこの若さでこの昇進は、あり得ないほどのこと。
白塗りが素肌の美しさを引き立てて、凛々しく瑞々しく。。
小柄ですべてのパーツが丸みを持ったお顔なので、可憐なお姫様も町娘も、前髪ありの若衆もぴったり。莟(ツボミ)の玉、という名前もよく似合って、いいわあ。
お父様の幸四郎と2人で「連獅子」を歌舞伎座で初めて披露。
まだ父の身長には届かないものの、顔の小ささ、手の指のしなやかな長さ、全身バランスの良さ、、生まれ持っての華は、父を明らかに上回ります!
花道七三で、パッと跳び上がって、バンッと脚を組んで直に着地するシーンで、ハカマの裾が翻り、空中に浮遊した一瞬、、
会場中が息をのみ、金色の光がキラキラとオーラのように彼の回りを舞う、、こんな人、今の歌舞伎界にはいないわあ、昔の新之助時代の海老さまともちょっと違う何か。。
その恵まれたギフトをまだ完全には意識していないところもまたよし。
声変りの難しい時期を、こうして舞踊の大曲で上手く乗り切っていくのね。
2人揃っての毛振りも、勇壮で華麗。父の挑発に一生懸命乗って応えていくところでも金色の光がたなびきました。。
若さならではの腰のキレが美しい毛の流れとうねりを生み出していて、実に見応えある連獅子でした。
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