ルツェルン郊外、トリプシェンには、ワグナーが友人の妻で25歳以上も年下のコージマを奪って結婚し、その子供たちと暮らした邸宅を生かした
ワグナーミュージアムがあります。
バイエルンのワグナーミュージアムに比べて、かなり手作り感のある展示ですが、それが妙に生き生きした存在感を示していて、なかなか興味深いのです。
何といっても、子供にジークフリードという名前を付けるなんて、
さすが傲岸不遜なワグナーさまにしか出来ないことよね!
そのジークフリードの生涯をテーマにしたエキジビションが開かれていました。ワグナーとコージマとジークフリード、3人の幸せそうな絵画や写真があります。
しかし、天才の2代目は、必ずしも天才ではない、、ジークフリードの哀しみといったら、、
ゲイなのにワグナー家を継がなくてはならない重圧も相まって、結婚した相手と、その後のヒトラーとの関係などもあり、見ていてなかなか辛いものがあります。
でも、湖に向かって開かれた窓からは、あの時代から少しも変わらないであろうキラキラ光る湖面が見え、
天才ワグナーの充実した作曲活動、幸せな家族関係が伺え、
世俗を超えた、この世のものとは思えない美しい音が生まれた背景が感じられてくるのでした。。
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